2012年10月8日

神戸大学長 福田 秀樹

さきほど、京都大学の山中伸弥教授に、ノーベル生理学・医学賞が授与されるとの報に接しました。

山中教授ご自身にとりましては言うまでもなく、教授が医学の道を歩み始められた本学にとりましても大きな名誉であります。

山中教授に対しまして心からお慶び申し上げますとともに、神戸大学の教員及び職員のだれもが深い喜びに浸っております。

受賞の対象になったiPS細胞は、傷ついたり病気になったりした細胞を作り直す再生医療に道を開くと、世界中から期待されています。教授の業績は、いわば人類の夢の実現に貢献することになり、さらなる研究の進展を心からお祈りしています。

山中教授は1981年 (昭和56年) に神戸大学医学部に入学され、1987年 (昭和62年) に卒業されました。在学中は柔道部、次いでラグビー部に入り、勉学にスポーツに活躍されたとお聞きしています。

先生には、2008年 (平成20年) 4月の入学式で記念講演をしていただきましたが、「神戸大学卒業生であることを誇りに思う」と話され、新入生だけでなく、在学生や教職員にとりましても大きな励みとなりました。

山中教授のノーベル賞受賞を機に、神戸大学は教育研究の充実と向上に向けて、なお一層の努力をしてまいります。