源利文 准教授
源利文 准教授

受賞者: 人間発達環境学研究科 源利文准教授
受賞日: 2019年3月9日
受賞名: 第36回村尾育英会学術賞
業績名: 環境DNAを用いた生物分布把握法の開発

概要

スピーチの様子

生物多様性の減少は深刻な地球環境問題のひとつとされ、現代を第6次大量絶滅期とする学説も提唱されています。なかでも、淡水域における生物多様性の喪失が最も深刻であるとされています。このように急速に変化する生態系や生物多様性の現状を正確に理解するためには、広域における迅速で正確な生物モニタリングを行う必要がありますが、特に水域における生物モニタリングには、調査にかかる労力が多大であることなどの困難が伴います。

近年、このような水域における生物調査の難しさを軽減する手段として「環境DNA」分析という技術が注目されています。環境DNAとは水の中などに存在する生物のDNAのことです。源准教授はマクロ生物(微生物ではない、目に見える大きさの生物)の環境DNA分析に関する研究にもっとも早くから取り組んでいる研究者の一人で、世界で初めての環境DNAメタバーコーディングによる魚類相の推定技術の開発などを行ってきました。また、この技術の社会実装に向けた取り組みや、技術の応用による感染症のリスクエリアの推定手法の開発など、マクロ生物の環境DNA分析に関する一連の研究が評価され、今回の受賞に至りました。

関連リンク

(人間発達環境学研究科、研究推進課)