神戸大学

スーパーグローバル・ハイスクールの本学附属中等教育学校と国際交流をしました

2015年06月30日

国際協力研究科が実施している国際協力機構 (JICA) の「教育行財政-基礎教育の質、内部効率性、格差に焦点をあて- (研修責任者:小川啓一教授)」の研修の一環として、アフリカ、中東、アジア太平洋地域の教育省官僚の23名が本学附属中等教育学校を6月18日に訪問し、日本の教育について学んだ後に、生徒と交流を深めました。

附属中等教育学校では、勝山元照副校長先生に学校概要を説明していただいた後、5年生 (高校2年生) と6年生 (高校3年生) の英語の授業に参加し、グループに分かれて与えられたテーマをもとに英語でディスカッションを行いました。この日の6年生の授業のテーマは「幸せについて」でした。スーパーグローバル・ハイスクールに指定されている同校の生徒さんたちは、普段の授業でも英語で自分の意見を言えるよう訓練を受けており、研修員たちは、生徒たちの英語力の高さや物事を思考する力に感銘を受けていました。

ガーナ人研修員のけセワ・ヴィクトリアさんはグループディスカッションの中で、「教育は幸せに必要なこと。みなさんはこのように立派な教室できちんとした教育を受けることができて幸せですね。ガーナでは貧困のせいでお腹を空かせた子供や、学校にいけない子供も多いのです。質の良い教育が紛争やジェンダー不均衡をなくすことにもつながります。」と述べました。また、パキスタンから参加しているカーン・イクバルさんは、「附属中等教育学校のモットーである『独立・協力・創造』の精神が生徒たちの心の中に息づいていると感じた」と、感想を述べていました。

本学の中期計画には、高大連携機能を強化して社会との連携や社会貢献に資することが謳われています。今回の交流事業を通して、研修員たちは附属中等教育学校の「中高一貫教育」について学ぶことができ、さらに本学附属中等教育学校の生徒のグローバル人材育成としての資質向上に貢献することもできました。

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(国際協力研究科)