神戸大学

ベトナムとカンボジアにおいて教育省担当官らを対象に、学校財政運営・管理に関するワークショップを開催しました

2015年12月24日

神戸大学大学院国際協力研究科では、平成27年度文部科学省政府開発援助ユネスコ活動補助事業「アセアンにおける学校財政運営管理マニュアルの開発(総括: 小川啓一教授)」を実施しています。本事業の一環として、この度、ユネスコ・アジア太平洋地域教育局の教育専門家とともにラオス、ベトナム、カンボジアを事例とした学校レベルの財政運営・管理に関するワークショップを開催しました。2015年12月4日にベトナムの首都ハノイにおいて、12月7日にはカンボジアの首都プノンペンにおいて各国の教育省担当官をはじめとする関係者に研究成果を共有しました。本ワークショップは英語に加え、ベトナム語および、クメール語のそれぞれの現地語を用いて実施しました。

ハノイでは、ベトナム教育訓練省のファン・マン・フン副大臣をはじめ、教育訓練省局長、次長、教育計画担当官、調査対象校である公立小中学校の学校長、ベトナム国家大学教員、ユネスコ教育専門家を含む42名の関係者の参加を得ました。一方、プノンペンにおいては、カンボジア教育ユース・スポーツ省のリム・ソシア次官をはじめ、教育ユース・スポーツ省局長、次長、計画担当官、調査対象校である公立小中学校の学校長、ユネスコ、ユニセフ、世界銀行などの開発援助機関の教育専門家を含む40名の関係者の参加を得ました。

同様のワークシップは、11月末にもラオス教育スポーツ省で同省の官僚を対象に実施しており、これまでの調査研究において明らかになった課題を基に、今後のベトナム・カンボジア両国における学校財政政策に向けた提言を行いました。ワークショップの後半には調査研究報告を踏まえて、「学校財政運営・管理における課題を改善するためにはどのような方策が有効となり得るか」をテーマに、少人数でのグループディスカッションを実施しました。グループディスカッションを通して、教育省担当官の意見にとどまらず、現場レベルで活躍する学校長の意見を収集することに努めました。ユニセフ等の開発ドナーパートナーからも、レポートに対する貴重なコメントをいただくことができました。

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(国際協力研究科)