Kobe University

第14回留学生ホームカミングデイを開催しました

2017年11月21日

第14回留学生ホームカミングデイが、10月28日に百年記念館六甲ホールにおいて開催されました。

この催しは、「人・知・還流」の理念の元、留学生たちの集う貴重な場として、2002年より始まったもので、今年は留学生OB孫翀氏(経済学研究科 2016年修了)の軽やかな POPPINダンスで幕を開けました。学生時代から始めたというダンスの腕前は、社会人なってさらに磨かれ、迫力のあるパフォーマンスを披露してくれました。

開会の挨拶では、河合成雄国際教育総合センター長が、今年亡くなられた韓国の故南相水名誉会長の追悼の念を述べるともに、徐一平中国神戸同窓会長の、日本外務大臣賞を授与された事を紹介されました。

今回のメインテーマである「おかえりなさい神戸大学へ~卒業生と恩師の対談~」のセッションでは、国際教育総合センター朴鍾祐教授の進行で、理系と文系のそれぞれの卒業生と指導教員が、在学時代を振り返りながら対談を行いました。

理系セッションでは、場所を隔てた神戸、東京、アメリカ、ドイツの4拠点から、遠隔テレビ会議システムを用いて、中継で対談が行われました。システム情報学研究科上原邦昭教授とその下で学ばれたルーマニア出身のルチアン・ギョルゲ氏 (自然科学研究科2005年修了、日産自動車 (株))、ブルガリア出身のアンドレイ・ニコロフ氏 (同研究科2004年修了、Apple社)、同じ研究室の仲間である白浜公章氏 (同研究科2011年修了、ドイツ・ジーゲン大学) の4名が、モニターを通して対談。セッションは通信に遅延も無く、円滑に進められ、在学時代から現在まで続く師弟関係の絆の強さを感じさせる内容でした。

続いての文系セッションでは、法学研究科/国際協力研究科の芹田健太郎名誉教授と、その下で学ばれたオーストラリア出身ブレット・クーパー氏(法学部1997年修了、オーストラリア大使館公使)にご登壇いただき、お二人の公私に渡る温かいつながりがわかるエピソード等をご披露いただきました。

いずれの対談も、神戸で過ごした学生時代の思い出や、指導教員から薫陶を受けたことが語られました。中でもルチアン氏の発言にあった、「学問的刺激だけではなく学生時代から現在に至るまで、人生の道に迷う時にいつも北極星のように存在し続けている先生でおられる」という言葉は、参加者たちの印象に深く残り、会場は温かい雰囲気に包まれました。

おかえりなさい神戸大学へ~卒業生と恩師の対談~ (左から理系、文系セッション) の様子
ドイツ神戸大学同窓会 藤井隆氏の発表の様子

神戸大学海外同窓会「海外ネットワーク」紹介のセッションでは、河合教授より「海外ネットワーク」に関する紹介が行われ、その後、ドイツ神戸大学同窓会活動について藤井隆氏 (工学部1983卒)、番場仁美氏 (経営学部2013卒) による報告がありました。2011年より活動が始まったドイツ同窓会は、2016年正式に同窓会名称を決定し、会報を発刊するなど本格的な活動を行なっています。また最近では、ドイツ留学中の日本人学生に対して現地で企業体験のできる支援活動を行なっており、大学のグローバル教育に大きく貢献していることも紹介されました。

在学留学生たちによって行われるセッション「KUワールドフェスタ」注目の企画では、各留学生会が制作した動画を披露しました。日頃、神戸で学んでいる留学生達の目に映る「神戸・神戸大学の魅力」を動画に編集して紹介するもので、韓国、タイ、台湾、マレーシア、インドネシア、中国の6留学生会が参加しました。それぞれ趣向を凝らした映像に会場は見入りました。

留学生OB 孫翀氏がOPでダンスを披露

閉会の挨拶では、内田一徳理事・副学長より、留学生は神戸大学の貴重な宝であり、卒業してからもずっと大学とつながるように大学側も努力して行きたいと感想を述べられ、最後に、会場の参加者全員が起立して神戸大学の学歌を斉唱しました。

終了後に場所を移して行われた「アルムナイ・ティーパーティ」では、卒業・修了した留学生や日本人学生、在籍留学生、退職された教職員の方々、留学生支援団体の方々、現職の教職員があちこちで懐かしい話に花を咲かせたり、新しい出会いがあったりと、楽しいひとときを過ごしました。

今回のホームカミングデイは雨の中にもかかわらず、約100名の関係者にお集まり頂きました。参加した卒業・修了生や在学生達との絆を深める機会になったとともに、新たな出会いを通してネットワークを広げていく1日となりました。

(国際教育総合センター)