Kobe University

バルセロナで健康寿命と高齢化問題をテーマとしたセミナーを開催しました

2017年12月05日

11月23日、神戸大学はスペイン・バルセロナにてCasa Asiaとの共催セミナー「Healthy and Active Ageing in Japan and Spain」を開催しました。

渡邉尚人・在バルセロナ日本国総領事、油井清光学長補佐 (国際連携担当) の挨拶の後、Casa Asiaの政策・社会・教育担当ディレクターであるラファエル・ブエノ氏の司会の下、日西の講演者から両国における健康寿命、高齢化問題について現状と課題が報告されました。神戸大学からは古和久朋保健学研究科教授、小野玲保健学研究科准教授が参加し、フレイルと認知症の予防を目指した運動療法を中心とした介入方法やその実施体制に関する神戸大学の取り組みを報告しました。スペイン側からはローラ・コールパルネス バルセロナ自治大学教授とマルコ・インジターリ サニタリ・ペレ・ビルギリ公園病院健康管理部門長、ジェロエン・スピカー バルセロナ自治大学研究員が参加し、欧州における健康寿命や高齢者の認知・身体機能に関する介入研究の報告や、人口学的見地からの高齢化・人口構成研究についての新たな視座などが発表されました。いずれも最先端の研究に基づく斬新な知見の報告として高い評価を得ました。

セミナーには約50名が参加し、質疑応答の時間および聴衆との議論では、日西両国が直面している高齢化問題に関して、多様で熱心な質問がありました。また、今回のセミナーは、スペインにおける日本社会への関心の高さを実感するものとなりました。

(国際部国際企画課)