Kobe University

水谷理事がブダペスト商科大学で講演を行いました

2017年12月11日

11月23日、水谷文俊理事・総括副学長が、ハンガリーのブダペスト商科大学において開催されたクロスカルチャー・ワークショップ「Day of Hungarian Science - Corporate Culture and Economy:Resemblance and Variances between Japan and Hugary」に参加し、研究講演を行いました。オープニングは、サラ・チッラグ副学長 (研究担当) と水谷理事の記念品交換、参加者のフォトセッションで始まり、倭島岳彦在ハンガリー日本国大使館参事官からの開会挨拶と、タマーシュ・ノバック東洋ビジネスイノベーションセンター長による主催者側挨拶がありました。

モデレーターのゾルタン・ザボー国際オフィス長から紹介を受けた水谷理事は、”Change and Reform of Public Utilities in Japan in Comparison: The Case of Railway and its Cultural background, Technology and Leadership”の題目で講演を行いました。日欧・日洪のコントラストやユーモアも交えた興味深い講演内容に、参加者は熱心に聞き入っていました。講演後には、ラウンドテーブルディスカッションが行われ、異文化ビジネスコミュニケーション、日本のビジネス文化、日本女性の労働力への参加を増やすための経済政策等、様々な角度からクロスカルチャーに関する質問が寄せられ、参加者全体との意見交換が活発に行われました。

続いて行われた懇談会にて、タマーシュ・ノバック東洋ビジネスイノベーションセンター長、チャバ・モルディック同センター研究担当と今後の学術交流等について話し合った後、ブダペスト商科大学の案内で次の訪問先のハンガリー国立銀行へと向かいました。

ハンガリー国立銀行では、今年6月に本学を訪問したシラード・ボロス教育局アドバイザーの出迎えを受け、ゾルターン・ドゥベーチ教育総局長を表敬訪問した後、レベンテ・ホルバース同局国際教育部門長と共に懇談会に出席しました。

ドゥベーチ総局長からは、同行が新しく立ち上げた両国大学間交流支援制度についての説明があり、この大学間交流支援制度に基づいた学生交流プログラムの開発や、神戸大学とハンガリーの大学または同行間での研究者交流、インターンシップ実施、国内外での学術交流セミナーの開催など、ハンガリー国立銀行から様々な可能性についての提案がありました。これに対して水谷理事は、本学社会科学系学部・研究科等がグローバルレベルで推進する教育の一例として、経営学研究科とグローバルマスタープログラム「戦略的共創経営イニシアティブ」(SESAMI) についての紹介をし、今後、ハンガリーの大学と連携してダブルディグリーを目的とした留学プログラムの開発や、教員間における研究交流など、具体的な検討を進めることを表明しました。

神戸大学はブダペスト商科大学およびハンガリー国立銀行との相互訪問が実現したことを機に、ハンガリーのその他研究機関を含めた、さらなる交流拡充に向けて積極的に取り組んでいきます。

(国際部国際企画課)