Kobe University

第30回山口誓子学術振興基金 公開講演会を開催しました

2018年10月18日

10月13日、神戸大学百年記念館「六甲ホール」にて、第30回山口誓子学術振興基金 公開講演会を開催し、学外から約270名の方が参加しました。

本講演は、俳人の故山口誓子・波津女ご夫妻から寄贈頂いた基金により、本学が日本の俳句研究の拠点の一つとして運営しているものです。

今年は、現代俳句協会特別顧問の宇多喜代子先生による「日野草城と山口誓子」と題した講演が行われました。旧制三高時代の二人の出会いに始まった講演は、それぞれの個性が際立つエピソードに、当時の時代背景、さらには長く俳壇に身を置かれる宇多先生ならではの考察や体験談を交えて展開され、比較されることの多い同時代の俳人二人の姿が臨場感をもって浮かび上がりました。

会場は急遽座席を追加するほどの盛況ぶりで、2時間ほどの講演の間、終始意気揚々とお話しくださった宇多先生の語り口に、会場からは笑いが絶えず、参加者からも「とても楽しかった」と好評でした。

山口誓子学術振興基金では、講演会のほかに山口誓子記念館、誓子・波津女俳句俳諧文庫の運営も行っています。これらの施設は一般開放もしていますので、ご興味をお持ちの方はHPをご覧ください。

(研究推進部研究推進課)