Kobe University

神戸大学経済経営研究所創立100周年記念連続シンポジウム「企業や地域の成長・活性化に貢献できる金融ビジネスに向けて」を開催しました

2018年12月10日

神戸大学経済経営研究所創立100周年記念連続シンポジウム「企業や地域の成長・活性化に貢献できる金融ビジネスに向けて」を12月6日にANAクラウンプラザホテルで開催しました。

同研究所は、平成31(2019)年に創立100周年を迎えます。それにあたって今後様々な記念事業を計画しており、今回のシンポジウムもその一環として企画・開催されたものです。

シンポジウムは、濱口伸明研究所長より開会の挨拶が行われました。次に基調講演として、スタンフォード大学 星岳雄教授より「生産性の向上や成長に金融機関はいかに貢献できるか」と題した講演がありました。

その後、同研究所の柴本昌彦准教授の司会により「創業・成長を金融面から支援するために」をテーマにパネルディスカッションが行われました。基調講演をされた星教授を始め、尼崎信用金庫の烏野隆司専務理事 、株式会社金融経営研究所の山口省藏所長が参加しました。本学からは、大学院経営学研究科 内田浩史教授、経済経営研究所 家森信善教授が加わり、参加者らで様々な議論が行われました。

星教授からは「高度経済成長期では銀行を中心とする日本の金融システムが重要な役割を果たしてきたが、90年代以降、日本の金融システムは変化を余儀なくされており、銀行業は新たなビジネスモデルを模索する必要性がある」という指摘がありました。それを受けて「新規参入を促し、退出を阻害しないような銀行システム」というキーワードが主題になり、地域金融機関の役割について議論が進みました。

企業や地域の成長、活性化に繋がる多くのヒントが得られ、有意義なディスカッションが行われました。会場に集まった約100名の参加者らも、熱心に耳を傾けていました。

(経済経営研究所)