Kobe University

ヤゲウォ大学協定締結20周年記念特別講演を実施しました

2019年07月16日

7月5日、神戸大学にてポーランド・クラクフにあるヤゲウォ大学との学術交流協定締結20周年を記念し、アーメン・エディガリアン (Armen Edigarian) ヤゲウォ大学教育担当副学長が特別講演を行いました。

講演会の冒頭で、Joint Lecture Seriesについての覚書の調印式が執り行われました。調印式では、吉井昌彦理事(国際担当)が挨拶し、参加者に向けてヤゲウォ大学と神戸大学の協力関係を説明し、両大学の一層の交流の拡大と多くの教員及び学生の参加を展望しました。神戸大学は所属教員とPhDの学生を協定校に派遣し講義を行うユニット派遣制度による国際交流の拡充を図っており、2014年からはヤゲウォ大学比較文明研究所と、2016年からはヤゲウォ大学法学部と教員派遣を実施してきました。本覚書は、双方の大学が教員を派遣し合い講義を行うものであり、ユニット派遣制度にかかわるプログラムとしてすでに実施しているプログラムを拡充し、Japanese StudiesとEuropean Studiesに関するプログラムとして全学レベルで2017年に締結された協定をさらに2年間更新するものです。

エディガリアン副学長はDevelopment of European International Cooperation - based on the example of Jagiellonian University –と題した講演を行い、ヤゲウォ大学を例に取り上げ、Erasmus+や大学間ネットーワークの構築の取組など、欧州における大学の国際化に向けた取組を紹介しました。講演会には本学の教職員、ヨーロッパ経済論を受講する経済学部の学生を中心に120名を越える参加があり、講演会終了後は講演内容についての活発な質疑応答が繰り広げられました。

講演会終了後、エディガリアン副学長は武田廣学長を表敬訪問しました。懇談には、本学から、吉井理事、坂井一成EU総合学術センター副センター長、角松生史法学研究科教授、アガタ・ヴィエシボフスカ(Agata Wierzbowska)経済学研究科准教授、油井清光人文学研究科客員教授・名誉教授が同席しました。両者はBrexitを始めとする欧州域内の社会情勢の変化を取り上げ、その中での大学の組織改革の現状について情報交換し、今後の一層の交流拡大に合意しました。

神戸大学は2015年10月にポーランド拠点(クラクフ)を設置し、Erasmus+への参画などヤゲウォ大学をはじめ中・東欧諸国の協定校と活発に国際交流活動を行ってきました。今後も神戸大学は日本と中・東欧諸国との教育及び研究分野での協力強化を推進していきます。

参考リンク

(国際部国際企画課)