Kobe University

国際教育総合センターが「神戸日本語プログラム2020」を実施しました

2020年01月31日

国際教育総合センター留学生教育部門では、「神戸日本語プログラム2020 Discover Japan- Australia つながり in Kobe!」と題した短期プログラムを2020年1月8日~29日にかけて開催しました。同プログラムは主としてオーストラリアの本学協定校で学ぶ学生を対象としたもので、初開催にあたる今年度は、オーストラリア、ニュージーランドの5大学 (カーティン大学、西オーストラリア大学、ニューサウスウェールズ大学、モナシュ大学、ヴィクトリア大学) から15名の学生を迎えて行いました。

初日の8日は神戸地域に発令された暴風警報のために中止となりましたが、各種スケジュールの調整を行って、当初予定していたプログラムを無事終えることができました。参加留学生たちは、日本語の授業を受講するほか、日本事情として、六甲・摩耶地域で地域交流に携わっている朴徹雄氏のガイドによる水道筋商店街探索や、人と防災未来センターの見学、ゲストスピーカーによる講演から、神戸地域について、そしてオーストラリアとのつながりについて様々な角度から学びました。講演は、在大阪オーストラリア総領事館のデイビッド・ローソン総領事、神戸日豪協会の太田敏一会長と同協会の派遣プログラムでオーストラリアの高校で日本語指導アシスタントを務めていた本学学部生の古茂田莉紗さん、かつて日本語日本文化研修生として当センターで学んだ、オーストラリア出身のサミナ・カーンさん、そして本学国際文化学研究科の辛島理人准教授に、それぞれの立場から神戸とオーストラリアのつながりについてお話しいただき、その内容は歴史・教育・経済・政治・地域交流など多方面にわたりました。参加留学生は高い関心をもってお話を聞き、熱心に質問をしていました。

授業以外には、オーストラリア協定校への派遣経験のある本学学生との交流会、キャンパスツアーを通じた本学紹介のほか、神戸ツアーや姫路城ツアー、お茶会体験も行われました。参加留学生たちはいずれの活動にも積極的に参加し、楽しんでいる様子でした。またその中で、プログラムで学んだ日本語を使おうとする様子が印象的でした。

最終日の29日には報告会として、神戸とオーストラリア・ニュージーランドのつながりについて、発表をしてもらいました。参加留学生たちはそれぞれの視点から、プログラムで学んだ日本語と、日本事情で得た新しい知識や考えを披露しており、本プログラムを通じて、神戸を中心に、日本とオーストラリア・ニュージーランドのつながりについて理解を深めていることがうかがえました。

参加した留学生からは、もっと長くプログラムを続けてほしかった、また神戸に来たい、自分の日本語力に自信がついた、といったコメントがありました。本プログラムをきっかけに、オーストラリアやニュージーランドと本学との連携がさらに強まっていくこと、そして両国と神戸・兵庫県地域の間の相互理解がいっそう深まり、交流がますます盛んになることが期待されます。

(国際教育総合センター 留学生教育部門)