Kobe University

若手教員の長期海外派遣成果報告会 (第10回) を開催しました

2020年02月20日

2月14日、神戸大学瀧川記念学術交流会館にて「神戸大学若手教員長期海外派遣制度」に係る派遣成果報告会を開催しました。本制度は、福田秀樹前学長の下、次世代の教育研究を担う人材の育成を目的に平成21年に設立されました。平成27年4月に武田廣学長が就任した後も本制度は継続して実施され、これまでに140名以上の若手研究者を海外に派遣しています。本報告会は、令和元年9月30日までに帰国した若手教員を対象に、派遣先で得た貴重な研究成果や体験談などを広く発表し、今後の教育研究の更なる深化を図る機会とするとともに、本派遣制度に申請することを検討している若手教員に対し、積極的に参加を呼びかける場とすることを目的に開催されました。

武田学長は開会の挨拶の中で、自身の体験も踏まえながら、神戸大学が世界的に卓越した研究成果を世界に発信する大学として成長していくために、海外経験を有する教員比率を高め、国際共同研究、共著論文の増加にもつなげることの重要性を強調しました。

開会の挨拶に引き続き、帰国した9名の若手教員が、派遣期間中に行った研究内容・成果を中心に、現地の研究者との交流及び派遣先機関の様子等について、写真やデータを用いながら報告を行いました。また、派遣制度を利用したことで生じた自身の研究費を、大学院生の海外派遣のために使用した例など、研究発表にとどまらない、示唆に富んだ発表が行われました。

本報告会には約25名の教職員等が参加し、武田学長、吉井昌彦国際担当理事、小川真人研究担当理事、増本浩子国際連携・国際教育担当副学長をはじめ、参加者から各報告者に対し多数の質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

吉井国際担当理事による閉会の挨拶では、積極的に海外へ赴き研究を行うことは、研究の発展と新たな人的ネットワークの構築に資することであり、個々の研究者にとって大きな糧になるだけでなく、本学の国際交流を推進する上においても非常に重要な意味を持つことが指摘されました。本学は、先端研究・文理融合で輝く卓越研究大学を目指し、引き続き本制度を推進します。


(国際部国際企画課)