Kobe University

【メッセージ】給与改定に係る学長メッセージ

2020年11月25日

この度、令和 2 年人事院勧告において期末手当の支給割合を引き下げることが勧告され、本学においても準拠する方針を示しました。これに対して、パブリックコメントでのご意見や過半数代表者の方から反対のご意見をいただいています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響の中、感染拡大防止・予防対策を行いながら、大学教職員の皆さんにおかれては、これまでに経験のない遠隔授業の実施やその環境の整備により大学の教育・研究活動が停滞しないよう支えていただいていること、医療従事者の皆さんにおかれては、感染するかもしれないリスクや不安、疲労の中、医療の最前線で懸命に従事していただいていること、附属学校教職員の皆さんにおかれては、臨時休校に伴う授業の対応や児童・生徒の心のケア等に尽力いただいていることに、心より感謝し、敬意を表します。

しかしながら、多くの民間企業が経済的に厳しい状況に置かれていることを反映して出された人事院勧告に準拠しないことは、国立大学の一般社会に対する説明責任の点において難しく、また、多くの民間企業と同様に、本学の経営状況も、外部資金の減収、遠隔授業実施に伴う設備投資等による支出の増大や附属病院の減収減益に伴い、厳しい状況にあります。例年と異なる厳しい環境の中、本学のために尽力いただいている皆さんのことを思うと大変心苦しい限りですが、他の多くの国立大学と同様に、本学においても人事院勧告に準拠し、給与改定を行うという苦渋の決断をせざるを得ませんでした。

再び新型コロナウイルスの感染が拡大しており、今後も厳しい環境の中で皆さんには神戸大学を支えていただくことになりますが、大学執行部は、皆さんが安心して職務に専念できるよう、職務環境の改善に全力で取り組みます。引き続き皆さんもご自身とご家族の健康を最優先に、この困難な時期を乗り切るためにご協力をお願いします。

(令和2年11月25日 神戸大学長 武田 廣)