ミャンマーの法と開発―変動する社会経済と法整備の課題

金子由芳教授 (国際協力研究科) による単著『ミャンマーの法と開発―変動する社会経済と法整備の課題』(晃洋書房、2018) が刊行されました。

本書は、ミャンマー法の実相を、植民地法の形成時代に遡って読み解き、将来の法制改革の方向性を展望しています。参考書、研究書、またミャンマーに関心を抱く一般の読者に向けて、法と開発の課題をわかりやすく分析しています。

書籍情報

目次

  1. 序章 ミャンマー法への視座
    1. 1.「法」と「開発」の矛盾
    2. 2.迷走する「開発」
    3. 3.ミャンマー法の歴史性
    4. 4.現代の法整備―オルターナティブの「法」と「開発」
  2. 第一章 2008年憲法における統治機構
    1. 1.憲法に託された独立命題
    2. 2.行政権の集中―立法府の信任を受ける大統領
    3. 3.司法体制―「法の支配」の二元性
    4. 4.地方分権―Union体制の橋頭保
  3. 第二章 土地法制の過去と現在
    1. 1.植民地法の負の遺産
    2. 2.植民地土地法以前
    3. 3.植民地土地法の性格
    4. 4.独立後の挑戦―1953年土地国有化法
    5. 5.2008年新憲法下の土地法
    6. 6.土地法改革へ向けて
    7. 7.結語―持続的社会の土地法秩序へ向けて
  4. 第三章 契約法の経緯と展望
    1. 1.歴史的経緯
    2. 2.約因の後退
    3. 3.契約自由の実質化
    4. 4.物品契約法と消費者保護―契約正義の実質化
    5. 5.今後への課題
  5. 第四章 企業セクターの制度基盤
    1. 1.経済法制の動向
    2. 2.会社法の特色
    3. 3.倒産法制の課題
    4. 4.中小企業法制
    5. 5.競争法の実施へ向けて
  6. 第五章 投資法の変遷と将来
    1. 1.投資法制の経緯
    2. 2.国際的投資ルールの影響
    3. 3.参入規制と投資許可制度
    4. 4.投資優遇措置とパフォーマンス義務
    5. 5.紛争解決手続
    6. 6.経済特区法
    7. 7.結語―アセアン型外資活用政策を超えて
  7. 第六章 民事執行制度の課題
    1. 1.民事執行の現状
    2. 2.民事執行手続の特色
    3. 3.差押の効力と登記
    4. 4.破産手続との接合
    5. 5.改革への課題
  8. おわりに ミャンマー法のゆくえと法整備支援の課題

(国際協力研究科)