2015年3月9日～11日に、神戸大学六甲台第1キャンパスの六甲台本館にて、第10回日本LCA学会研究発表会が開催されました(主催：日本LCA学会、共催：本学大学院経営学研究科、同人間発達環境学研究科、同海事科学研究科の3研究科)。研究発表会では、環境問題の解決や持続可能な社会の構築に資するため、理系・文系さまざまな研究分野を持つ研究者が一同に集まり、専門分野を超えた極めて学際的な取り組みや研究成果が報告されています。また、さまざまな業種の企業関係者の参加が多いのも特徴であり、研究成果の社会展開が積極的に行われています。
本研究発表会では、口頭発表とポスター発表合わせて、約180件の報告がありました。口頭発表では、計24テーマのセッションが組まれ、「交通・運輸」、「エネルギー技術」、「廃棄物」のような地域を対象としたテーマ、「農業」、「企業の環境管理」、「サプライチェーン」のような産業を対象としたテーマ、「住宅」、「環境教育」、「消費者行動」のような消費者を対象としたテーマ等の幅広い分野において最新の研究成果の報告があり、活発な意見交換や議論が行われました。本研究発表会が発表者・聴講者の相互理解を深めるきっかけとなり、研究の更なる発展に寄与できると考えています。また、会期期間中に行われた基調講演(一般公開)では、2名の講演者より、持続可能な社会を目指すための企業の環境経営、東日本大震災における被災地の将来像に関するご講演がありました。研究発表会ではこのように、研究における知見を増やすだけでなく、環境に関する研究成果や知識を一般に広める活動も行っています。
3日間の会期期間中、日本全国から約300名の参加者が集まりました。本学からは、上記3研究科および環境保全推進センターを中心として、計16件の報告を行いました。また、研究発表会では優秀な発表を行った学生に対して表彰が実施されており、本学からは1名の学生が受賞しました。
- 日本LCA学会および研究発表会の詳細は、右記のウェブサイトをご覧ください http://ilcaj.sntt.or.jp
研究発表会の様子