自然災害、感染症、経済など様々な分野における「リスク」について、日本・中国・韓国の各大学教員が、東アジアのリスク・マネジメントの類似性と相違性を分析。
『東アジアにおけるリスク・マネジメント』
本書は、神戸大学・復旦大学 (中国)・高麗大学校 (韓国) の3大学がコンソーシアムを構築して実施している、キャンパスアジア・プログラム「東アジアにおけるリスク・マネジメント専門家養成プログラム」でのオンライン共同教育講義において使用する教科書として執筆されたものである。3大学はこれまでオンライン共同教育プログラム、ダブルディグリー・プログラム・交換留学・短期研修による教育交流を10年以上にわたって実施しており、学生の交流のみならず教員の交流も進めてきた。日本、中国、韓国における各大学に所属する教員が、自然災害、感染症、環境、政治、経済、教育等の分野における様々な「リスク」について考察し、東アジアにおける諸問題に対するリスク・マネジメントに関する類似性と相違性を分析している。さらに本書は英語で執筆されていることから、本プログラムの研究成果を国際社会に広く還元するためにも貴重な文献である。
国際協力研究科 教授 小川啓一