Re:TRASH

Re:TRASH

ごみを優良資源に変える世界の工夫

ごみは分別すればするほど、より質の高い資源になります。 ごみを優良資源にするには排出する人自身が分別することが重要です。 そこで”ごみ箱”です。世界のごみ箱はどのようなものなのか見てみましょう。

  • 著者
  • 吉村知里
  • 出版年月
  • 2025年03月
  • ISBN
  • 9798314763469

人が生活する上で必ず出てくるものが”ごみ”。
ごみは分別すればするほど、より質の高い資源になります。
ごみを優良資源にするには排出する人自身が分別することが重要です。
そこで”ごみ箱”です。
ごみ箱にどのような”ごみ”を人に選別して投入して欲しいのか。
投入すべきごみの種類が誰にでもわかるように表示する必要があります。
日本のごみ箱には機能的で安全性重視のようで
デザインとか工夫、遊び心はなかなか感じられません。
では、世界のごみ箱はどのようなものでしょうか。
ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスなど行く先々で見かけたごみ箱は、思わず写真を撮ってしまうほどとてもカラフルでした。
分別も分かりやすく絵や色、投入口の形、高さに変化がありました。またそれぞれにリサイクルマーク♻️があり資源リサイクルの意識が高いことが伺えました。
学問的に言うと、ごみは基本的に様々な物の混合物になっています。
これを資源化するためには各成分に分離生成する必要があることが極めて重要なポイントになります。
熱力学的に言うと、極めて高エントロピー状態を低エントロピー状態にすることになり、莫大なエネルギーが必要になります。つまり、CO2の排出量も増大することになります。
排出者ひとりひとりの分別は大したものではないですが、それが何十億人の合計になると、莫大なエネルギー,付加価値になります。
ごみの分別、回収は地球環境保全にとって極めて需要なことだと言えるでしょう。


環境保全推進センター・吉村知里


目次

1.各国編
2.空港編
3.大学編