島耕作シリーズ,働きマン,夏子の酒など,サラリーマンや職業世界を描いたマンガを取り上げ,それら作品を,現実を反映した「データ」と見なして分析。日本人の働き方や,経営学における暗黙の前提などに関し,新たな知見を得ようとする実験的研究書。
はじめに
第1章 マンガ研究におけるアプローチ類型化の試み──組織や仕事を描いたマンガを中心に
第1部 お仕事マンガの世界
第2章 お仕事マンガと社会の関連性
第3章 マンガ業界の現在
第2部 お仕事マンガに見る日本人の働き方
第4章 サラリーマンの成功とワークライフ
第5章 日本の労働者のエートス
第6章 バブル期若手社員の姿──『なぜか笑介』の内容分析
第7章 「社畜」の誕生
第3部 マンガに問い返される経営学
第8章 お仕事マンガに描かれた実践共同体
第9章 コメディが転倒する仕事の前提
第10章 働きがいのジレンマとアイロニー──『働きマン』たちそれぞれの事情
第11章 「中小零細」イメージを乗り越える
第4部 マンガで経営学を学ぶ
第12章 お仕事マンガのビジネスケースへの応用可能性
第13章 マンガの共創知を目指して──SUMS-Kobe International Research Workshop
おわりに