生命とは何か 溶けていく「個体」の境界線

生命とは何か 溶けていく「個体」の境界線

「わたし」の中に無数の生命が潜んでいる。 異なる生命体の共存と融合が形作る「生命」。最新研究でわかった「驚きの生命観」。

  • 著者
  • 中屋敷均
  • 出版年月
  • 2026年02月
  • ISBN
  • 4065429986

本書が描く生命の姿は、複合体としての実在である。「わたし」の中には、実は多くの生命体が複合体として存在している。それは遺伝子という意味でも、細胞内小器官(オルガネラ)という意味でも、また生物種の共生体という意味でもそうである。どこに区切りがあり、どこからが「わたし」で、どこからが「あなた」なのか、その境界さえ判然としないものも少なくない。生命は合体し、新たな形の生命を生んでいく。「あなた」と「わたし」は混在しており、そしてその合体は、時に物理的な「わたし」だけでなく、「意識」や「心」としての「わたし」にさえ影響を及ぼしている。

「あなたはだれ?」

本書を読み終えた時、その問いかけに、果たしてあなたはどう答えるだろうか?

農学研究科・教授 中屋敷 均


目次

  • 第一話 怒れる大神
  • 第二話 内なる外界の住人たち
  • 第三話 「超生命体」
  • 第四話 盗まれた葉緑体
  • 第五話 失われゆくゲノム
  • 第六話 溶け合う遺伝子
  • 第七話 ポマトの夢と小さな巨人
  • 第八話 水に向かうカマキリ
  • 終話 そして「わたし」とは何か?