環境管理センターの活動
全学を対象としたエネルギー消費量に関する
アンケート調査結果について
環境管理センターでは、エネルギー消費量の実態調査に関連して、エネルギーが消費される要因を探るために、部屋の使用状況に関するアンケート調査を行っています。昨年度の報告書では六甲台2団地の結果について示しましたが、今年度は引き続き全学を対象にした結果の一部を報告します。
調査は2005年から2006年にかけて3回に分けて行い、部屋の特徴を知るための項目として「部屋の用途」、「主な使用者」、「使用時間」を、またエネルギー消費量の増減に大きな影響を及ぼす空調に関する質問項目として「冷暖房の設定温度」、「使用時間」、「使用期間」、「退室時はこまめに停止を行っているか」などを尋ねました。アンケートは対象とした建物のすべての部屋に配布し、主として部屋を使用している人に回答してもらいました。配布部数は4307部、回収部数は3272部、回収率は76%でした。
「退室時はこまめに消灯を行っていますか」との問いには、下図(左)のようにどの部局もおおむね消灯しているとの回答であり、その他の照明や冷暖房に関する項目の結果からも、省エネルギーに対する比較的高い意識が見られました。実施していないとの回答が多くあったのは、講義室などの不特定多数の人が利用する部屋でした。
下図(中)のように、エアコンの効きに大きな影響を与える「フィルタの清掃を行っていますか」との問いには、回答が得られた部屋の7割近くが行っているとのことでした。行っていない理由としては、「清掃方法が分からない」との声が多く寄せられました。2007年の冷房シーズン前には全学を対象としたエアコンのフィルタ清掃キャンペーンが行われ、きれいな空気と省エネルギーの実現が計られたと考えています。
また、熱交換換気装置は建物の改修が進むにつれて導入されている部屋が増えていますが、機器の仕組みを理解し季節による普通換気との使い分けを行うことは、下図(右)に示すようになかなか徹底されていないようです。一般に熱交換換気装置は、省エネルギーを目的として取り付けられており、冷房または暖房時のみに部屋の熱負荷を減らすために使われます。今後、このことについても広く周知していくことが必要であると考えています。

消灯を行っていますか

季節により
使い分けていますか

しない理由はなぜですか
