附属中等教育学校 9回生 北川 菜穂 梅田 恭圭 和田 凜々子 教諭 高木 優
神戸大学附属中等教育学校では、総合的な探究(学習)の時間でKobeポート・インテリジェンス・プロジェクト(Kobeプロジェクト)に取り組みます。その中で、3年生から6年生は1人1テーマを設定し、様々な探究手法を用い、1年かけて論文を作成します。3年生から6年生までの十数名で構成される講座「協同ゼミ」では、生徒同士のディスカッションを中心に、研究を深めていきます。高木が担当する講座では、2020年12月11日(金)に第10回環境保全推進センター全学報告会特別講演「海洋プラスチック汚染研究の現在と未来」において、九州大学磯辺篤彦教授の講演を拝聴し、さらに、2021年6月22日(火)に、神戸大学安全衛生・環境管理統括室環境企画コーディネーター鶴善一様及び環境保全推進センター環境管理部門長梶並昭彦先生(工学部応用化学科准教授)に対面でご助言を受けたことがきっかけで、3名の生徒がプラスチックの削減をテーマに研究しました。
9回生の北川菜穂は「海洋プラスチックの削減を目指して-神戸大学附属中等教育学校における自動販売機のペットボトルを缶に入れ替える実験とそのアンケート調査より-」をテーマに、本校内の自動販売機のペットボトル飲料を缶飲料に入れ替える実証実験を2021年10月25日(月)から12月24日(金)まで行いました。9回生の梅田恭圭は「プラスチック袋を環境に配慮した袋に変える-消費者が求める性質の観点から-」をテーマに、2021年12月27日(月)にBE KOBE未来ワークショップにて久元喜造神戸市長に政策提言した経験をへて、神戸市環境局の濱住康弘企画推進係長に「市が指定しているゴミ袋を販売する際に、環境に配慮した袋を同封してみてはどうか」という身近な視点から提案を行いました。上記2名の生徒は、その内容をまとめ、 2022年3月19日(土)20日(日)に日本地理学会2022年春季学術大会・高校生ポスターセッションに採択され、発表しました。
9回生の和田凜々子は「衣服のリサイクル率をあげるには」をテーマに、2021年11月18日(木)に2021年度繊維学会秋季研究発表会高校生セッションで発表し、優秀賞を受賞しました。その後、「プラスチックゴミ問題における生分解性プラスチックの有効性とは-自然環境にプラスチック分解菌はどれくらい存在しているのか-」をテーマに研究を進めています。

(2021年6月22日(火)撮影)
