火山大国日本 この国は生き残れるか

火山大国日本 この国は生き残れるか

必ず起きる富士山大噴火と超巨大噴火

世界に例がない300もの火山が密集する火山大国、日本。私たちはどのように備えればよいのか。噴火や火山についてわかってきたことを、最新の科学に基づいて紹介。

  • 著者
  • 巽好幸
  • 出版年月
  • 2019年01月
  • ISBN
  • 9784865811827

「なんか、噴火多いよね、最近。大丈夫なの?」と素朴な不安感を感じる人は多い。日本列島は2011年3月11日に1000年に一度とも言われる超巨大地震が発生し、火山噴火の状況が大きく変わり、富士山の大噴火がぐっと近いものに。3・11直後、富士山近くで大きな地震が発生し、極めて危険な地殻変動のデータが計測されたのです。日本列島が今の形になったのが300万年前、この時から現在まで、現代の日本人が経験したことのない、超巨大地震と大地殻変動が何度もこの列島を襲っているのです。巨大噴火は地震と違って、予測が可能。世界に例がない300もの火山が密集する火山大国なのに「大変動」知らずの日本人は、「備える」ことに目覚める必要があります。

さくら舎 書籍紹介より


目次

  • 巻頭 「日本列島の待機火山分布地図」と「火山災害カレンダー」
  • 第1章 300もの火山が密集する日本列島(「死火山」「休火山」はもはや死語、増え続ける活火山/近い将来、日本の活火山数が112になる可能性も ほか)
  • 第2章 巨大火山噴火とは何か!?(神話のストーリーと火山との関係/マグマの性質が噴火の多様性を生み出す ほか)
  • 第3章 なぜ、日本には火山が多いのか(太古の地球は「マグマの海」に覆われていた/巨大隕石の衝突が大規模な火山活動を起こした可能性 ほか)
  • 第4章 日本列島の巨大火山災害の恐怖(確認できる最古の噴火は榛名山の噴火/日本史上最大の噴火とされる富士山貞観噴火の結果 ほか)
  • 第5章 火山列島に暮らす危険値(火山噴火の驚くべきエネルギーを表す「噴火マグニチュード」/大規模噴火は数十年に一度起きるというのは本当か? ほか)