パンデミック下の書店と教室

パンデミック下の書店と教室

考える場所のために

新型コロナウイルスの感染拡大によってあらわになった民主主義の問題、分断や格差の問題。コロナの時代に本を読み、学び、考えることの意味を問い直す。

  • 著者
  • 小笠原博毅, 福嶋聡
  • 出版年月
  • 2020年11月
  • ISBN
  • 9784787720009

いまもなお「人文知」は必要だ。新型コロナウイルスの感染拡大によってあらわになった民主主義の問題、分断や格差の問題。コロナの時代に本を読み、学び、社会について考えることの意味を、書店や教室の現場から問い直す。小笠原博毅(神戸大学大学院国際文化学研究科教授)と福嶋聡(ジュンク堂書店難波店店長)による往復書簡、エッセイ、対談を収録した評論集。巻末にブックガイドも掲載。

新泉社 書籍紹介より


目次

  • はじめに 考える場所のために
  • Ⅰ 書店論
    • 第一信 「決して心地よいものでない共生」を生きる
    • 第二信 どんな本でも「不要不急」のものとは思えない
    • エッセイ いまもなお本はライフラインだった
  • Ⅱ 教室論
    • 第三信 パンデミックと教室
    • 第四信 民主主義と公園
  • Ⅲ パンとサーカスと弁証法
    • 第五信 「パンとサーカス」という舞台を構成しないものたち
    • 第六信 書店の日常と弁証法
    • エッセイ 「どうせやるなら派」から「コロナ転向派」へ、そして暴かれる五輪「ムラ」
  • Ⅳ 言葉のパンデミックに抗うために
    • 第七信 言葉のパンデミックとは何か
    • 第八信 「本屋はわたしの学校だった」
  • Ⅴ 対談 書店と教室、人文知の現場から見えてきたこと
  • おわりに 〈未来の自分〉と読書