他者をめぐる人文学

他者をめぐる人文学

グローバル世界における翻訳・媒介・伝達

ロンドン大学との共同研究交流による、「国際日本研究」的視座に基づいた英語・日本語併記の成果論文集。他言語話者の視点を取り込んだ人文学論。

  • 著者
  • 大橋完太郎, Thomas Brook 編
  • 出版年月
  • 2021年04月
  • ISBN
  • 9784909364128

『Adaptation, Mediation and Communication of Otherness in a GlobalizingWorld: Perspectives from Japan』

本書の第一の特徴は英語を中心とした英語・日本語二言語を併用する形で制作されている点にあるだろう。『日本からの視点』を英語話者にもわかる形で発信することには、今日の人文学、とりわけ文学・芸術などを含めた文化研究が置かれた複雑かつ困難な状況が反映されている。

神戸大学大学院人文学研究科において、過去4年に渡って継続して企画されたロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)東アジアの文化・言語学部日本・韓国セクションとの共同研究交流の成果をもとに構成。

神戸大学出版会 書籍紹介より


目次

  • 第一部 グローバル世界の人文学研究における学際的研究と他者性の媒介
    • 「グローバル化」の時代における「世界文学」
    • 映画と/におけるグローカリゼーション  他
  • 第二部 他者性のアダプテーション、媒介、及び伝達をめぐる考察
    • 実験的な自己 ―多和田葉子とリービ英雄の初期キャリアにおける差異の表出
    • 現代神話としての「望郷」 ―西洋近代から現代日本へ
    • 日本の魅力攻勢 ―NHKワールドとソフトパワー  他