HOME>> 環境に関する教育・研究と地域連携 >>環境に関する地域貢献:神戸大学サイエンスショップ〜大学による市民の環境活動への支援〜

環境に関する教育・研究と地域連携

環境に関する地域貢献

神戸大学サイエンスショップ
〜大学による市民の環境活動への支援〜

神戸大学サイエンスショップ研究教育支援員橋口典子

2007年4月、神戸大学発達科学部に、地域社会の市民および神戸大学学生を対象とした「神戸大学サイエンスショップ」が誕生しました。サイエンスショップでは、地域社会の科学に関わる課題に対して、大学の専門知識を生かして参加型の調査・研究や助言等を行い、その課題の解明や解決の支援を行います。これに先駆けて、2005年より専門家と非専門家がお茶を片手に科学の話題について語り合う「サイエンスカフェ」を実施してきましたが ( 2008年7月現在までに46回開催 ) 、サイエンスショップでは、市民が活動に継続的に関わることにより、さらに深いレベルでの科学技術リテラシーの向上や、科学技術的課題に対するエンパワーメント、市民と専門家の新しい関係の創成をめざしています。また、学生に対しては、こうした調査・研究への参画や、学生の自主的課題研究への支援を通じて、新しい時代に求められる資質 ( 問題発見・解決能力、プロジェクト・マネージメント能力、コミュニケーション能力等 ) を高めてゆきます。

初年度である2007年度は、いくつかのプロジェクトをパイロット研究的に立ち上げ、現在も続けています。下記に環境の関わるものをいくつかご紹介します。

  1. 地域環境課題に関する取組支援 ( 南あわじ市 ) :シカの個体数、生息地域の拡大に伴う農作物や近隣山地における食害に対応・軽減することを目的に、地域住民と専門家が協働して被害調査や勉強会を実施。解決方法を模索しています。
  2. IPCC レポートを根掘り葉掘り読む会:気候変動 ( 地球温暖化 ) に関する知見を取りまとめた同レポートを、市民と研究者が共に精読する勉強会を月1〜2回のペースで実施しています。様々な世代の様々なバックグラウンドの人で取組んでいます。
  3. ビオトープ作り、神戸市学校ビオトープネットワーク:ビオトープ作りを通じた生き物調査や、学校ビオトープの状況調査を行っています。
  4. 身近な生き物調査:市民調査員を募り、自宅や職場近くで見られる生き物について調査します。その結果を「神戸市生き物マップ」として作成・公表します。
南あわじシカ被害調査写真
南あわじシカ被害調査
ビオトープ ( 生き物採取 )
ビオトープ ( 生き物採取 )
 
HOME>> 環境に関する教育・研究と地域連携 >>環境に関する地域貢献:神戸大学サイエンスショップ〜大学による市民の環境活動への支援〜