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環境に関する教育・研究と地域連携

環境に関する地域貢献

環境貢献とごみじゃぱん

経済学部経済学科4年生濱口雅史

NPO 法人ごみじゃぱんでは、現在「減装 ( へらそう ) 実験2008」という社会実験を神戸市東灘区でメーカー7社、スーパー4店舗の協賛の下で実施しています。今回の実験は昨年行った「六甲アイランド簡易包装プロジェクト」に続く第二回目です。日本のごみ排出量は5273万トン、そのうち容器包装ごみの占める割合は約60パーセント。地球温暖化、環境保全が叫ばれる今日、ごみ発生量の抑制は社会が抱える課題の1つです。社会を何とかしたい。そこで、お買い物の際に減装商品 ( 包装が減量化された商品 ) を生活者の方々に選んでいただく事で、ごみ発生量抑制を目指す。生活者・企業・社会を巻き込んだ世界的にも類を見ない社会実験が、ごみじゃぱん学生メンバーの熱い想いから、スタートしました。

実験期間は5月15日〜8月15日までの3ヶ月間です。「なくしました ( 外箱なし等 ) 」「へらしました ( プラスチックフィルム削減等 ) 」「かえました ( つめかえ等 ) 」の3基準で食品、トイレタリー商品を選定し、スーパーの陳列棚に減装マークをつけて推奨商品としました。また、生活者の方々に減装商品を認知し、購入していただくために「減装見本市」「減装祭」といったイベントも実施しました。

6月13・14日に行った調査 ( 対象者:スーパー来店客400人 ) の結果、「減装ショッピング・マークの認知度67.3%」「4人に1人が購入経験あり」「購入者のうち、包装ごみを減らした商品を意識して購入したのは約3割。今後買いたいは84.0%」「減装ショッピングを気持ちよくできる、9割」「包装のより少ない商品を販売するメーカー・店舗への印象がよくなる、8割以上」と好感触が得られました。

実際のフィールドにでて、調査やお店づくりを行うことで、環境問題と直接かかわる機会があり、楽しみ、苦しみながらも充実した毎日をすごしています。

今後も、ごみじゃぱんでは、ごみの問題を「捨てる時」だけではなく「買う時」から考えた「減装ショッピング」を広めることで、無理なくごみを減らす社会作りを目指していきます。実験終了後の調査、その結果が楽しみです。

神戸市長への活動説明
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