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環境に関する教育・研究と地域連携

環境に関する地域貢献

「市民と大学の環境フォーラム」について

人間発達環境学研究科 教授 伊藤真之

神戸大学発達科学部が主催、兵庫県立人と自然の博物館の協力、兵庫県と神戸市の後援を受け、2006年11月26日(日)、神戸大学百年記念館と瀧川記念学術交流会館において「市民と大学の環境フォーラム」を開催しました。このフォーラムは、環境保全における市民の果たす役割が重要性を増す中で、環境活動に取り組むNPOなどの市民組織、行政、大学の学生・研究者などの交流をはかるとともに、環境市民活動に対して大学の果たすべき役割について議論することを目的として企画されたものです。

当日は120人余の参加者があり、午前にはNPO法人アサザ基金代表理事の飯島博氏により「霞ヶ浦アサザ・プロジェクト」というテーマで、茨城県霞ヶ浦の環境保全に対する市民・学校・自治体・企業などの協働に関する招待講演が行われました。午後のワークショップでは国連大学高等研究所の名執芳博氏による「持続可能な開発のための教育と地域拠点」の紹介、 早稲田大学高等学院の高校生による「高校生環境連盟」の紹介の後、里山の保全、環境汚染、物質循環、環境教育、若い世代の環境活動への参加などについて、 3グループに分かれてワークショップが行われました。また、一日を通じて、環境保全に関わる市民活動、大学における研究・調査など、約60件のポスター発表も行われました(ポスタータイトルなどについては、http://envforum.h.kobe-u.ac.jp/about_poster.htmlをご参照ください)。神戸大学からは、発達科学部・総合人間科学研究科のほか、海事科学部、自然科学研究科、農学部地域連携センター、内海域環境教育研究センター、環境管理センターなど、さらに地域の他大学からも参加があり、和やかな雰囲気の中で、環境への取り組みについて市民と大学などが相互理解を深めることができました。

このフォーラムは、発達科学シンポジウム経費とともに、神戸大学の教育研究活性化支援経費(課題名「『参加型環境学習プラットホーム』の創造とそれを生かした『行動できる環境人材』の養成」)による支援を受けて実施されたもので、企画・運営には20名程度の学生スタッフが参加し、教育プログラムとしても一定の成果を収めることができました。
なお、このフォーラムの成果を踏まえて、2007年度より、環境課題を含む市民の科学技術に関わる取り組み、活動を支援することを目的とした「サイエンスショップ」が発達科学部に開設される他、国連大学が進める「持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点」(Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Development)の兵庫‐神戸地域への設定に向けて、発達科学部、文学部、経済学部などのスタッフが協力して取り組んだ結果、2007年8月31日付で「RCE Hyogo-Kobe」として認証を受けました。

ポスター展示
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フォーラム
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