環境に関する教育研究とトピックス [環境に関する研究]

神戸市ECOコンクール審査

経済学研究科 教授 石川 雅紀

神戸市の主催で、2011年から、神戸市立小中高校でのKEMS活動(Kobe Environmental Management System)の優秀校を表彰するECOコンクールを開催しています。私は、審査員および、表彰式後の受賞者とのタウンミーティングのファシリテーターとして参加しています。

この催しは、2010年度に当時の矢田市長が若い世代の人との交流を目的に神戸市全区で開催したタウンミーティングに参加した、ある中学生の作品から始まりました。参加した中学生が、友人の作品として、KEMSのキャラクターイラストを持ってきたのです。市長に得意げにイラストを説明する中学生から同じテーブルにいた高校生、大学生、地域で活動する住民の間でキャラクターイラストのコンテストを開けばおもしろいという話で盛り上がりました。市長も大賛成で、その場ですぐ検討すると約束されました。市長の指示のもと、市役所で検討の結果、2011年10月にはイラストコンクールではなく、市立学校でのKEMS活動のコンクールとして神戸市教育委員会の事業として実施することとなりました。

表彰に先立って受賞校の活動発表が行われ、表彰式後に受賞校代表と市長のミーティングを開催する形で、毎年開催されています。

受賞校の活動はさまざまです。PETボトルのキャップ回収、節電、節水、省エネルギー活動、ビオトープづくり、地域で活動する住民の方と共同での都市河川の生態系保全、給食残渣のコンポスト化等、毎年深化した取り組み、新しい取り組みが紹介されますから、審査も楽しみです。

審査員を務めるようになったのは、市長とのタウンミーティングのミーティングの設計、ファシリテーション等、ごみじゃぱんとしてお手伝いしてきたことも依頼されるきっかけでした。

ECOコンクールは毎年10月のグリーンフェスタこうべの会場(神戸総合運動公園)内で開かれますが、グリーンフェスタこうべは花と緑豊かな街づくりを進める『花のまち神戸』運動のメイン行事です。花と緑のオークション、植木市、キャラクターショー、各種の屋台などが出て、市民2万人が参加するイベントにはごみじゃぱんも参加して、子供を対象とした減装(へらそう)フィッシング、大人を対象とした減装(へらそう)カフェなどを開催しています。2013年はあいにくの雨の中、学生の熱意が通じたのか、452人ものお客さんが参加されました。

http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2012/10/20121009844101.html