環境保全推進センターの活動環境に関する講演会

環境保全推進センターでは、平成16年度の環境管理センター発足以来、毎年、学外から講師を招いて、学生や教職員のみならず学外の一般の方も対象とした環境に関する講演会を実施し、環境問題に関する啓発活動を行っています。

平成27年度においても、一般の方にも多数参加していただくため、大学のホームページに掲載するとともに、神戸大学の近辺の方には新聞の折込み広告でお知らせするなど広報に努めました。

平成27年度は、6月29日に、神戸大学六甲ホールにて、京都芸術造形大学尾池和夫学長をお招きし、「自然環境と災害~南海トラフ地震の予測~」と題して、南海トラフの科学的性質、南海トラフ大地震に関わる地球の歴史、そして南海トラフ大地震に対する日々の備えについて講演いただきました。南海トラフの地震活動の多様性として、一定の周期間隔で起こる周期性と同時に広い範囲でおこる運動性の二つが大きな特長であることを述べられました。これらのデータを解析して得られる時間予測モデルを用いて考えると、60%から70%の確率で2038年までに大地震が発生するということでした。

先生は地震に関する専門的なお話のなかに、随所にユーモアを交え、また写真やシミュレーション画像を使って分かりやすく講演され、最後まで会場に集まった皆さんが熱心に聴講されました。本講演会には市民を含む120名の方が参加されました。

これからもより一層多数の方に参加してもらえるようにしていきたいと考えています。

  • 環平成27年度環境保全推進センター特別講演会 尾池和夫京都芸術造形大学長「自然環境と災害~南海トラフ地震の予測~」

    平成27年度環境保全推進センター特別講演会 尾池和夫京都芸術造形大学長
    「自然環境と災害~南海トラフ地震の予測~」

環境保全推進センターの活動神戸大学での環境に関する講義

研究活動に伴う廃液・排水の処理に関しては、研究者各自が適切に処理を行うことが求められます。そのため環境保全推進センターでは、自然科学系学部教職員・学生を中心に、実験廃液・排水に関する環境教育を行っています。平成27年度には、理学部、工学部、農学部、海事科学部、医学部保健学科、大学教育推進機構において、延べ受講者数約620名の学生に対して、授業や実験実習の一環として廃液・排水処理、廃棄物(ごみ)処理に関しての環境教育を実施しました。

神戸市および神戸大学での排水処理の仕組み、実験廃液の廃棄方法、実験器具の洗浄方法について、環境保全推進センターで作成した「環境管理ガイドブック」なども使って、分かりやすい環境教育を行っています。「環境管理ガイドブック」などの内容は、環境保全推進センターのホームページ(http://www.research.kobe-u.ac.jp/cema/)にて閲覧、ダウンロードできます。

  • 環境に関する講義

    環境に関する講義

  • 工学研究科での排水説明会

    工学研究科での排水説明会