私たちはグローバル社会において様々な環境問題と向き合っています。地球温暖化に伴う異常気象や国や地域の水資源管理の問題、原子力や再生可能エネルギーなどのエネルギーミックスバランスの再構築等々、どれひとつとっても関係する各国の協力が無ければ解決の糸口にたどり着くことは困難です。極端な自国優先主義では、解決不可能な問題が山積しています。
神戸大学は社会科学分野・理系分野双方に強みを有する伝統と特色を生かし、文系・理系という枠にとらわれない先端研究を推進し、他大学・研究機関とも連携して、新たな学術領域を開拓・展開しています。同時に、学部と大学院のつながりを強化し、先端研究の臨場感のなかで学生が創造性と学識を深めることを重視しています。
私たちは上記のような本学の特色と山と海に囲まれた地域環境を活かして、環境意識の高い人材を育成するとともに、国際都市神戸から世界へ向けた学術的な情報発信を常に推進し、自らも環境保全に率先垂範することを通して、持続可能な社会という人類共通の目標を実現する道を築いていくことを約束します。
本学では大学における全ての活動を通じて、現代の重要課題である地球環境の保全と持続可能な社会の創造に取り組むという、環境憲章の基本理念を踏まえた環境保全活動を実施することを、第3期中期目標に盛り込んでいます。廃棄物等の環境負荷低減を目指した3R活動、有害物質の管理や省エネルギー意識の啓発、環境に資する学生の育成、環境に関する研究プロジェクトなど息の長い努力を必要とします。神戸大学の構成員はもとより関係企業や地域社会の皆様には、神戸大学の環境活動への広く長いご支援をお願いします。