環境に関する教育研究とトピックス[トピックス]

減装(へらそう)ショッピング

ごみじゃぱんと減装(へらそう)ショッピング

経済学部 4年 柴田 大和

活動の様子

ごみゼロ@東京

三木かんきょうフェスティバル

ごみじゃぱんとは

私たちNPO法人ごみじゃぱんは、神戸大学経済学部の石川ゼミ生を中心に活動しています。普段のお買い物の段階から容器包装の少ない商品を選ぶことで、無理なくごみを減らすことのできる、「減装(へらそう)ショッピング」を進めるため、メーカーや小売店などの企業、お買い物をする消費者に対してさまざまなアプローチを行っています。NPO法人として、両者をつなぐパイプのような役割を担っており、毎週の定例会議で行われる「推奨」と呼ばれる作業から、数々の環境イベントへの出展まで、幅広い活動をしています。

日々の活動

毎週の定例会議では、直近のイベントの準備や推奨作業など、たくさんの課題がテーマとなります。推奨作業とは、商品カテゴリーごとに容器包装の少ない商品を設定し「減装(へらそう)商品」として推奨する、というものです。スーパーなどに並ぶ同カテゴリーの商品を全て用意し、フタや包み紙など、容器包装のパーツごとの重量を一つ一つ細かに計測していく作業です。一見すると地味ですが、「減装ショッピング」には欠かせない作業となっています。

ワークショップの様子

「食品ロス」への注目

ごみじゃぱんでは昨年度から、容器包装だけでなく食品ロスにも注目し活動しています。5月30日の「ごみゼロの日」には、東京にある「3×3 Lab Future」にてさまざまな企業、NPO法人の方々と食品ロスをテーマにワークショップを行いました。グループワークのみでなく実際に調理を通したワークショップも実施され、食品ロスへの問題意識が強まるとともに、実用的な調理法をも学べる非常に有意義な時間を過ごしました。

グリーン購入大賞の受賞

グリーン購入大賞とは、環境に配慮した製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度です。2017年度には第18回となる審査が行われ、プレゼンテーションの結果ごみじゃぱんの『無理せず簡単にできるエコ「減装ショッピング」の推進』は、有名企業と並び大賞を受賞することができました。

エコ博に出展

ごみじゃぱんの展望

私たちはさまざまな企業と協力・連携しごみじゃぱんの活動をより多く知ってもらうと同時に、減装商品の知名度向上を後押ししていただいています。過去には、山崎製パン様が全国展開しているバターロールに、減装マークを印字していただくことにも成功しました。今後もこのように企業との連携や環境イベント等を通し活動を全国に広げていくほか、食品ロスのようにこれまでとは違った視点からも環境問題を考え、ごみじゃぱんは活動を続けていきます。