環境に関する教育研究とトピックス

環境に関する教育

ESD演習・倫理創成論演習:次世代エネルギーワークショップ

人文学研究科 教授 松田 毅

本授業は2016年以降、経済学部石川雅紀教授と文学部松田が共同で行ってきましたが、石川教授退職のため、2019年度は文学部学生、人文学研究科大学院生10名余りで行いました。中国、ロシア、スイス、ギリシャの留学生も参加し、適宜英語も用い、パリ協定の条件下で「気候変動」と「エネルギー倫理」をテーマに、国際色豊かな環境教育の実践となりました。

ESD(持続可能な開発のための教育)サブコースは全学的に多様な取り組みを実施しています。この演習では次世代エネルギーの望ましい在り方について、科学技術と政治経済の動向、人口減少のような地域が抱える、社会情勢や価値観の要因を踏まえ、どのようにして社会的合意を形成するかという課題に取り組みました。

2019年度は、ESDにとって重要な地域でのアクション・リサーチとして、神戸市灘区の石炭火力発電所建設問題について原告と対話し、理解を深め、宝塚市地域エネルギー課とNPO法人「新エネルギーをすすめる宝塚の会」に協力いただき、市民による太陽光発電所も例に討議を繰り返しました。

・現代GP(2007年採択)「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」

 

→「持続可能な社会づくり」を総合的に捉え、様々なステークホルダーと連携し、多様な課題の解決に様々な観点から参加できる人材の育成。

・2011年原発事故と2015年パリ協定:「温室効果ガスのゼロ・エミッション」

 

→事故のリスク回避、エネルギー供給確保、脱炭素、人口減少等の条件下で求められる技術、社会・経済、市民のライフスタイル、価値観の探究。

・熟議の実践
グループワーク
望ましい社会の構想
エネルギー選択
行政と市民の取り組みを知る

 

→自分の意見を確立し、さらに合意形成に繋げる!