環境に関する教育研究とトピックストピックス

神戸大学環境学生調査隊の活動を通して

経営学部4年 城殿 篤

私は2012年6月に行われた「環境報告書を読む会」への参加を経て、福田学長へのインタビューを行った学生2名と共に神戸大学環境学生調査隊として活動を行っています。神戸大学では全学的な環境活動に対して学生の関与が少なく、課題となっていました。そこで、他大学の状況の調査や学生目線での提案を目的として、神戸大学環境学生調査隊が2012年秋に結成されました。現在は環境管理センターや多くの教職員の方に支援をしていただきながら活動をしています。

これまでの活動内容としては、2012年10月31日から11月1日にかけて、大学として先進的な環境活動に取り組んでいる千葉大学への訪問調査と環境ISO学生委員会との意見交換を行いました。千葉大学では「学生参加」ではなく、「学生主体」で環境活動に取り組んでおり、全学的に活動を行う体制が確立していると感じました。また、2012年12月13日から15日にかけて東京で行われたエコプロダクツ展2012へ見学、調査に行きました。ここでは企業の環境に対する取り組みだけではなく、同じ大学という単位で環境活動に積極的に取り組んでいる三重大学や岩手大学などの展示を見学し、聞き取り調査を行いました。学内では定期的に教職員の方とともにミーティングを開き、今後の活動内容や組織の方向性について話し合いを行っています。また、2013年6月には、環境サークルエコロ、NPO法人ごみじゃぱんと共同で、学生に環境への興味を持ってもらうための学内イベントを開催しました。

各大学への調査などの活動を通じて感じていることは、どの大学も教員、職員、学生が同じ意識を持って環境活動に取り組んでいること、また、一体となって活動することができる組織体制が確立していることです。この点に関して言えば、神戸大学環境学生調査隊が2013年度から神戸大学環境・施設マネジメント委員会公認団体となり、大学側へ環境活動に関して学生から直接提言が行えるようになったことは、一歩前進です。

私自身、この活動に参加する前は環境に対する意識は決して高いものではありませんでした。しかし、活動を通じて環境活動に取り組んでいるさまざまな人と関わることで、環境に対する意識も高まり、大学における最大の構成員である私たち学生が担う役割は非常に大きいと感じるようになりました。神戸大学環境学生調査隊はスタートしたばかりであり、まだまだ未完成の組織ですが、それだけに柔軟な活動ができると思います。私たちはこの組織を契機として教職員と学生が一体となって高い意識で環境活動に取り組めるように活動を継続していきたいと考えています。

神戸大学環境学生調査隊HP  http://www.research.kobe-u.ac.jp/cema/kobe.kankyo/

  • 千葉大学学生ISO 委員会との意見交換会
    千葉大学環境ISO 学生委員会との意見交換会
  • 活動報告冊子と食堂用三角ポップ
    神戸大学環境学生調査隊が作成した
    活動報告冊子と食堂用三角ポップ
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