環境に関する教育研究とトピックストピックス

ごみじゃぱんの「これから」

経済学部3年 上野 雅恵・駒田 花澄

ごみじゃぱんは神戸大学経済学部の石川ゼミ生を中心としたNPO法人で、無理なく家庭ごみを減らす取り組みの「減装(へらそう)ショッピング」を推進しています。具体的には、容器包装の少ない商品を買うことをおすすめしています。買い物をする時から容器包装の少ない商品をなるべく買うように意識することで、家庭から排出されるごみをできる限り減らし、社会全体のごみを少なくできるような仕組みになっています。この減装ショッピングをおすすめするにあたって、私たちは大きく分けると3つのことをしています。

1つ目は、消費者に対してこの減装ショッピングについて知ってもらうためのキャンペーン、2つ目は、メーカーさんと容器包装の少ない商品の開発などの共同研究開発、3つ目に、減装商品を基準に則って推奨する活動をしています。

1つ目の消費者の方に減装ショッピングをより認知していただくためのキャンペーンとして、近隣の学校で出前授業を行う「減装学校」や、生活者の方とごみじゃぱんの学生が環境や容器包装廃棄物について語り合う「減装カフェ」、減装ショッピングに協力してくださっている店舗(コープこうべ鶴甲店、近畿のダイエー70店舗以上)にて各種イベントなどを行っています。これらに加えて神戸大学内の認知度も上げるために学内の鶴甲第一キャンパスと六甲台キャンパスの生協、工学部のセブンイレブンでも減装ショッピングを開始しました。

2つ目のメーカーさんとの活動においては、メーカーさんと容器包装が少ない商品の共同開発や課題突破に向けた実証研究企画などを積極的に行っています。先日は、住友ベークライトさん、マンダムさん、山崎製パンさんと共に、メーカーが抱える課題やニーズなどを議論し、それらをベースに今後の活動方針を決定しています。

3つ目の減装商品の推奨基準に関してですが、現在はごみじゃぱん独自の基準を作成し、公表しておりますが、企業さんから「認定の基準が分かりづらい」とのご指摘などもあり、現在より分かりやすい認定基準になるよう研究開発に取り組んでいます。
今、ごみじゃぱんは店頭でのイベントや生活者の方とのふれあいなど、「これまで」大切にしてきたことだけではなく、企業への働きかけや減装商品の推奨基準の見直しなど新しい取り組みも多く行っています。ごみじゃぱんの「これから」が私自身も楽しみです。

NPO法人ごみじゃぱんのホームページ  http://gomi-jp.jimdo.com
(facebook、twitterアカウントもぜひご覧ください)

  • 協力店舗に減装商品コーナーを設置
    協力店舗に減装商品コーナーを設置
  • メーカーさんとの研究会の様子
    メーカーさんとの研究会の様子
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