環境に関する教育研究とトピックス

環境に関する教育

Project-based Learning“Future and Energy”

バリュースクール 准教授 祇園 景子  准教授 鶴田 宏樹  教授 藤井 信忠

未来洞察ワークショップの様子
ゴミ焼却を利用した発電施設の視察

2020年10月に日本政府は「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、再生可能エネルギーの導入を推進する動きが加速しています。世界的にも、環境問題の解決や持続可能社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの導入を推進する動きが活発化しています。一方、米国ハワイ州では、輸入化石燃料への依存から脱却するために、2045年までに再生可能エネルギー発電100%を到達させる法案を2015年に可決し、その目標に向かって再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組んでいます。その中で顕在化してきている問題・課題について情報収集し、みんなで未来社会像を描き、それを実現するためのエネルギー事業・プロジェクトを設計・計画する教育プログラムを実施しています。

2022年度は、新型コロナウィルス感染症に対する対策を取りながら9月5-13日にかけて神戸大学バリュースクールやJapan-America Institute of Management Science(ホノルル)などにて未来洞察ワークショップ、ホノルルのエネルギー関連会社などの視察、ソリューションアイデアの発表などをおこないました。さまざまな学部・研究科から参加した学生からは、以下のようなコメントをもらいました。

普段とは違うやり方で脳を動かしていたように思います。それは非常にハードではありましたが、新たな価値を、まだ見ぬものを、自分の脳から想像する上で必要なことだと思います。デザイン思考やシステム思考、バックキャスティングといった方法を「手段」として、意図的に使いこなせるようになりたいと考えています。

海外で学ぶ機会もそうですが、同じ大学の志高い人たちとも出会えたことは私にとってとてもありがたいことで、今後も皆で集まれるほど良い関係になれました。

未来洞察ワークショップの様子
ゴミ焼却を利用した発電施設の視察
プログラムスケジュール