環境に関する教育研究とトピックス

環境に関する研究

Kobeプロジェクトにおける環境に関する研究

附属中等教育学校 10回生 稲岡 慶一郎、渡邉 凛
教諭 高木 優

神戸大学附属中等教育学校では、総合的な探究(学習)の時間でKobeポート・インテリジェンス・プロジェクト(Kobeプロジェクト)に取り組みます。その中で、3年生から6年生は1人1テーマを設定し、様々な探究手法を用い、1年かけて論文を作成します。3年生から6年生までの十数名で構成される講座「協同ゼミ」では、生徒同士のディスカッションを中心に、研究を深めます。高木が担当する講座では、令和5年1月31日(火)に実施した柴田信雄神戸大学SDGs推進室プロジェクトリーダー(安全衛生コーディネーター)、南村紀史タイガー魔法瓶株式会社ソリューショングループ商品企画第1チームマネージャーの講演などを参考に、2名の生徒が環境に関する研究を行いました。10回生の稲岡慶一郎は「神戸市ビジョン2025の達成:神戸市企業の環境対策に関する量的研究-グリーンウォッシュの観点から考察する-」をテーマに、日経ブランド調査と東洋経済新報社ESG総覧をもとに、見せかけの環境への配慮であるグリーンウォッシュの視点で神戸市の企業を分析しました。10回生の渡邉凛は「環境保護のために自転車使用率を増加させるためにはどうすればよいか-兵庫県西宮市の道路を例として-」をテーマに、複数の自転車店への聞き取り調査をもとに、西宮市を南北に移動する自転車に最適な経路を設定しました。さらに、西宮市会議員に原案に対するインタビュー調査を行い、アドバイスを踏まえ、実際に試走調査を行いました。

本研究を担当した稲岡は令和5年3月25日(土)実施の日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッションに応募し、東京都立大学で発表しました。発表要旨は、以下のリンク先(発表番号42)の通りです。また、渡邉凛は株式会社トモノカイが主催する自由すぎる研究EXPOに応募する予定です。

※2023年日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッション発表タイトルおよび要旨

https://www.ajg.or.jp/20230306/16303/

写真1 柴田信雄SDGs推進室プロジェクトリーダーによる講演
写真2 研究担当生徒