環境に関する教育研究とトピックス

環境に関する教育

附属図書館海事科学分館での海の環境に関する図書の展示

附属図書館海事科学情報サービス係 職員 山本 典子

神戸大学附属図書館海事科学分館では、海洋環境に関して図書から考えてもらうことを目的として、企画展示の中で関連するテーマを取り上げました。この一連の展示企画は「海神プロジェクト:海の神戸大学ブランディング活動」と連動しており「海」と深く関連する地球科学、国際法、物流など多岐にわたるテーマを取り上げていくものです。2019年度から2020年度にかけて、各テーマにつき3か月~6か月間継続して展示を行いました。その第4弾に、海の環境と関わる展示として「海を守る・海を利用するための条約と法律」というテーマで2020年10月から2021年3月末まで図書26冊の展示を行いました。

https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/list/kaiji/tenjilist202010/

この展示は、「海洋と国際関係」、「日本の海洋政策と海洋法」、「海洋ガバナンス」、「海洋プラスチックごみ」等、国際海事社会が直面する解決しなければならない課題を包括した内容です。近年問題となっている「海洋プラスチックゴミ問題に関する図書」、「SDGs(エス・ディー・ジーズ、Sustainable Development Goals〔持続可能な開発目標〕)に関する図書」なども取り上げ、分野ごとに場所を分けて利用者向けに分かりやすい展示を心がけました。そのかいあってか、展示コーナーの前で足を止めて図書を読まれる方も多く見られました。

海事科学分館は神戸商船大学時代からの図書を継承しているとともに、神戸大学に統合となった2003年10月以降も継続して海事・海洋分野の図書を積極的に収蔵しています。今後も企画展示などをとおして、海事科学分館を利用される学生、教職員や外部からの利用者の皆様が、海の環境をより身近な問題と認識していただけるよう努力してまいります。


展示ポスター
展示風景