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English国際共同研究で挑む宇宙暗黒物質の謎
現代物理学最大の謎の一つは、宇宙の質量の約8割を占めるとされながら、いまだ正体が不明な「暗黒物質」です。我々は国際共同プロジェクト「XENON」「ATLAS」「CYGNUS」「XLZD」等に参画し、この未知の物質の発見に挑んでいます。
XENON実験では、大型の液体キセノン検出器を用い、暗黒物質がキセノン原子核と衝突した際の微かな光と電荷を捉えます。ATLAS実験は、巨大加速器による粒子衝突で暗黒物質を人工的に作り出し、解析しようとする試みです。我々はこれらの国際チームの一員として、主に検出器のアップグレード研究に注力しています。 CYGNUS実験は暗黒物質がやってくる方向を調べる実験で、われわれはこのプロジェクトの主要メンバーです。この実験の中で神戸大学が主導する「NEWAGE」は、ガスを用いた微細構造ガス検出器(μ-TPC)を使い、暗黒物質の3次元軌跡を捉えます。
本プロジェクトでは、これらの国際共同実験に学生を含む若手研究者を派遣し、国際プロジェクトへ貢献し、暗黒物質探索プロジェクトにおける神戸大学のプレゼンスを飛躍的に向上させることを目指します。研究交流に加え、成果発信や国際的なコミュニティ形成を積極的に推進します。具体的な成果として、これまでに国際ワークショップCYGNUS2026を開催し、海外からの参加者27名を含む、51名が参加しました。



