12月20日に、神戸大学の学生が外務省の対日理解促進交流プログラム「MIRAI(Mutual-understanding, Intellectual Relations and Academic Exchange Initiative) 2022/2023」に参加しました。このプログラムは、同省が次代を担う欧州の若い世代をいくつかのグループに分けて招へいし、日本の同世代との知的交流の場を設けることで、欧州における日本の現状と政策に関する理解を促進することなどを目的としています。昨年度は、コロナ禍のためオンライン実施を余儀なくされましたが、今年度は、昨年度の参加者と合わせての来日が実現されました。

神戸大学では、「経済・ビジネス・グリーン」をテーマとするグループが来学して対面での交流が行われました。欧州(ベルギー、キプロス、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイスランド、イタリア、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロベニア、スペイン、英国の15か国)からは、大学生・大学院生・社会人の34名が参加し、本学からは、国際人間科学部・法学部・経済学部を横断して複数の外国人教員が輪番により英語で学際的な授業を行う「日欧比較セミナー」において、欧州の政治・経済・社会について学んだ同3学部の2年生12名およびTAの大学院学生2名の合計14名が参加しました。

同日3限にアカデミア館で行われた「日欧比較セミナー」の特別授業において、グローバル教育センターの橋田 力准教授のファシリテーションにより、日欧学生が8つのチームに分かれて経済・ビジネスの観点から日欧の好事例や課題などについて英語で意見交換を行い、オンラインツールを活用して発表用のスライドを作成した後、製造・製品、エネルギー、社会基盤、生活様式の4つの切り口からプレゼンテーションを行い、日欧の先進的な取組を踏まえた今後の展望やグリーン社会の実現に向けた日欧協力の可能性などについて相互に学びを深めました。

今回、コロナ禍による外国人の入国制限が緩和された好機を捉え、本学学生は、欧州の学生との対面での交流を実現させ、日欧関係のさらなる発展につなげました。今後も対面による交流プログラムを通じた多様な学びの場を提供していきたいと思います。

 

(グローバル教育センター)