5月31日に本学工学研究科の川南剛准教授が「低温工学・超電導学会 2016年技術進歩賞」を受賞しました。 受賞業績は「1kW級室温磁気ヒートポンプの開発」です。
1961年に発足した『低温工学談話会』を起源とする公益財団法人 低温工学・超電導学会は、低温技術と超電導技術が人類の持続的発展・幸福度の向上に貢献する科学技術となるよう、その学術、技術の向上を目指し、さらに低温・超電導関連の産業育成および人材育成に貢献することを理念としており、超電導をはじめとする物理・化学・電気・機械・材料・通信・生物・医学と多分野にわたる研究者および技術者に、共通の場を提供するための活動を行っています。
2014年に創設された技術進歩賞は、低温工学と超電導工学に関する技術進歩に顕著な功績を記した優れた論文等の著者に贈られるものであり、年度内に学会誌「低温工学」に発表された多くの論文およびノートの中から1件のみが推薦される名誉ある賞です。
今回、受賞対象となった川南准教授らの研究グループの成果は、フロンガスを含むガス冷媒を用いない新たな固体冷媒冷凍技術開発に関するものであり、地球温暖化ガスの削減に寄与する次世代冷凍技術として注目されています。