図1 発達障害をもつ子どもともたない子どもの不安の比較
  • ※SCAS-P (子どもの不安尺度、保護者評定版) を用いて調査を行った。
  • ※パニック発作・広場恐怖は0~27点、外傷恐怖は0~15点、その他は0~18点。
  • ※9~12歳のデータ。
  • ※一般データは、Ishikawa et al.(2013) による。


図2 発達障害をもつ子どもの中でASDの診断の有無による不安の比較
  • ※SCAS-P (子どもの不安尺度、保護者評定版) を用いて調査を行った。
  • ※パニック発作・広場恐怖は0~27点、外傷恐怖は0~15点、その他は0~18点。
  • ※「ASDの診断あり」は、ASDの診断に加えて複数の診断をもつ者も含む。


図3 発達障害をもつ子どもともたない子どもの行動的な問題の比較 (女子)
  • ※SDQ (子どもの強さと困難さアンケート) の保護者評定版を用いて調査を行った。
  • ※すべて5~10点。他者への手助けは得点が高いほど問題が小さい。
  • ※6~12歳のデータ。
  • ※一般データは、野田ら (2012) による。

図4 発達障害をもつ子どもともたない子どもの行動的な問題の比較 (男子)
  • ※SDQ (子どもの強さと困難さアンケート) の保護者評定版を用いて調査を行った。
  • ※すべて5~10点。他者への手助けは得点が高いほど問題が小さい。
  • ※6~12歳のデータ。
  • ※一般データは、野田ら (2012) による。

今後の展望

 発達障害をもつ子どもの不安の高さは、さまざまな問題につながることが知られていますが、日本における発達障害をもつ子どもへの支援は学習の問題や行動の問題を対象としたものが多く、不安の高さに焦点をあてたものはあまりみられません。私たちの研究では、不安の高さをはじめとする気持ちの問題を対象とした支援プログラムを開発し、実践、検証しています。

 今後はこのようなプログラム活用の推進を含め、発達障害をもつ子どもの不安に対応する支援や高い不安から生じる問題に対応する支援を行っていくことが求められます。また、発達障害をもつ子どもが高い不安によって悩まされていることが広く知られ、不安への支援が必要であるという理解が深まることを期待します。

助成

 本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業 (基盤研究(C)) の以下の課題により行われました。

 研究課題名・研究代表者:
 15K04160「教員・指導員による発達障害児の不安へのCBTを用いた支援」
 石本雄真  (鳥取大学教育支援・国際交流推進機構)

共同研究グループ

  • 鳥取大学教育支援・国際交流推進機構 石本 雄真 准教授
  • 徳島文理大学人間生活学部児童学科 松本 有貴 教授
  • 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 山根 隆宏 准教授

論文情報

・タイトル
Anxiety Levels of Children with Developmental Disorders in Japan: Based on Reports Provided by Parents
DOI:10.1007/s10803-019-04092-z

・著者
Yuma Ishimoto, Takahiro Yamane & Yuki Matsumoto

・掲載誌
Journal of Autism and Developmental Disorders

関連リンク