令和5年6月21日(水)、大分県中津市に位置する中津文化会館で、羽森茂之教授(神戸大学大学院経済学研究科)が「データサイエンスって何だろう?」というテーマで講義を行いました。この講義は、中津南高等学校の要望に応える形で企画され、当日は中津南高等学校の全生徒と教職員、中津市長である奥塚正典氏、中津市議会議長の相良卓紀氏など行政関係者を含む約670名が参加しました。

冒頭の市長挨拶において、奥塚市長より中津市が神戸大学の前身である神戸高等商業学校の初代校長である水島鐵也先生の生誕地であることが紹介されました。この情報に対して、生徒たちは神戸大学との意外な縁に驚きの表情を見せました。

講義を受けた生徒たちからは、「データサイエンスは情報社会において物事を解読するために非常に重要な要素であることがわかった」といった感想が寄せられました。また、「個人の主観的な経験だけで結論を導くのではなく、多様なデータから傾向を読み取り因果関係を理解することが重要であると認識した」との声もありました。さらに、「さまざまなデータや情報を鵜呑みにせずに、客観的かつ批判的な視点で、読み解く能力を身につけたい」という意見もありました。

神戸大学と大分県中津市は、平成28年4月22日に連携協定を結んでおり、出前講義はその一環として毎年実施されています。

(地域連携推進本部)