政府開発援助(ODA)が始まって今年で70年を迎えるにあたり、外務省とJICA、吉本興業などによるキックオフイベントがこのほど、神戸国際会議場(神戸市)で開かれ、本学の国際人間科学部と国際協力研究科の学生3名がパネラーとして出演しました。

若い世代にODAやSDGsの取り組みについて分かりやすく理解してもらうのが目的で、オンライン配信なども含め、約300人が参加。本学の学生は、関西学院大学の学生とともに、「SDGsネイティブ世代から視たODA」をテーマにしたディスカッションに登壇しました。

国際人間科学部3年の石原颯真さんは、昨年9月に同学部のグローバル・スタディーズ・プログラムの一環で、中央アジアのキルギス共和国へのスタディツアーに参加し、現地で一村一品運動普及のJICAプロジェクトを視察したことに触れ、「政府同士による事業でも、現場では人と人とがつながりながら、信頼に基づいて国際協力の事業が進められていることを実感した」と話しました。

またカンボジアの研究所に所属しながら現地の教育課題を研究している国際協力研究科博士課程の美並立人さんは、「学生時代にカンボジアを初めて訪れ、未就学児の子ども達と触れ合ったことで国際協力に関心を持ち始めた。世界の課題解決に向けて何か役に立てるように研究を進めたい」と話しました。さらに同研究科の八木歩さんは「YoutubeやXなどで取り組みを発信していくことが大事。また、YoutuberやVtuberとコラボする企業・省庁も増えており、そういった話題性のあるアプローチも取り入れることで、ODAやSDGsも若者に親しみやすくなるのではないか」と提案しました。

 会場ではこのほか、専門家によるディスカッションのほか、兵庫県出身の芸人らが「ODA吉本新喜劇」を演じ、国際協力の大切さや意義について、笑いを交えながら伝えました。

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「吉本興業のタレントとODAについて学ぶ、国際人間科学部の石原さん(右)」(写真は吉本興業提供)

「SDGsネイティブ世代から視たODA」をテーマに議論(写真は吉本興業提供)

参考HP

(国際文化学研究科)