本学の卒業留学生 徐一平氏(文化学研究科1989年修了、北京外国語大学教授、神戸大学中国同窓会総代表)が平成29年度外務大臣表彰を受賞され、去る7月6日(木)飯倉公館にて表彰式に出席されました。受賞理由は中華人民共和国における日本語教育の推進に係る長年の功績によるものです。

同氏は、本学での6年間の留学後、北京外国語大学教員を経て、2000年10月から2016年9月まで北京日本学研究センター(国際交流基金及び中国教育部の協議により1985年開設)の所長として、中国における日本語・日本文化研究に推進しました。また、2012年から2016年まで中国日本語教育研究会会長として日本語教育普及と日本語教育研究発展にも促進しました。日本からの研究者招聘、日中両国の学術交流及び日本との交流を担う人材の養成に長年にわたり尽力するなど、我が国との友好親善に大きく貢献されました。

同氏は、神戸大学と北京外国語大学の交流のためにも尽力され、両大学の交流協定の締結、修士課程におけるダブル・ディグリー・プログラムの開設、共同研究拠点の設立などのために貢献されました。また、中国神戸大学同窓会の設立にも努力され、初代同窓会総代表を務められました。

徐同窓会総代表の受賞を受け、川﨑一彦氏(神戸大学北京同窓会第二代会長)及び久保田亮氏(第三代会長)、大岡夕伽子氏(同窓会発起人兼幹事)の呼び掛けにより、東京に帰任、出張中の北京地区・上海華東地区の同窓等12名が集結し、8月23日(水)東京の有楽町にて祝賀会を開催しました。今回の「平成29年度外務大臣表彰」の受賞を受け、徐一平氏は、「多くの方々のご支援とご協力の賜物だと思います。この大きな名誉を励みとして、今後も引き続き中日相互理解と友好促進のために、微力ながら一生懸命に頑張っていきたい所存であります。」と感想を述べられました。

徐一平氏 略歴

1956年北京生まれ。1979年、北京外国語大学卒業後、1983年に神戸大学留学。1989年に博士号を取得し、北京外国語大学に戻り北京外国語大学二級教授(博士課程指導教官)、北京日本学研究センター所長を歴任。学会活動としては中国日語教学研究会名誉会長、中華日本学会副会長、中国中日関係史学会常務理事を務める。中国の大学で北京大学比較文学比較文化研究所、東北大学など客員教授を兼任。日本では日本国立国語研究所をはじめ東京大学文学部等の客員教授。2017年、日本外務大臣賞を受賞。

(国際教育総合センター)