内閣府がエイジレス・ライフ(年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送る)を実践している高齢者へ贈る本年度の「エイジレス章」に、本学の卒業生 和田幹司氏(75歳、1967年法学部卒)が選ばれました。

和田氏は、「阪神大震災の甚大な被害を受けた神戸・長田の再生を想い、鎮魂の祈りをささげる活動、まちの魅力を発見するまち歩き、市民芸術祭、ラジオパソナリティーなど様々な活動に参画しまちの魅力を伝え、それらの魅力を書籍4部作にまとめわかりやすく町の魅力を伝える。このような活動を通じ若い世代からまちづくりのリーダーとして慕われ、まちに人を引き込み、定住する人、職に就く人を多く発掘、若い世代と新しいムーブメントを起こしている。(内閣府の発表より)」として、神戸市からの推薦でこのたびの受章が決まりました。10月1日には、長田区長から同氏へ、書状と楯が授与されました。

本学の取材に和田氏から、『震災後、退職後、長田を中心に「半径半里」ですごしています。ワンダーフォーゲル部の出身ですので「歩きまわる」のは得意です。「エイジレスであれ」という「はげまし」を内閣府からいただきました。この11月には長田文化倶楽部から「長田文化賞・特別賞」をいただきます。自由気ままに育てていただいた、兵庫高校と神戸大学といった母校のおかげを感じております。さらに歩き続けます。』と受章についてのコメントをいただきました。

和田氏がまとめた「グレーター真野のちから 地域の産業」(2011年) を始めとする4部作の書籍は、神戸大学図書館や神戸市の各図書館で閲覧することができます。

 

和田幹司氏 略歴

1943年神戸市林田区東尻池町生まれ。1967年神戸大学法学部を卒業後、コニカミノルタに37年間勤務。定年後、2004年「1.17KOBEに灯りをinながた実行委員会」委員長(現在)、大阪産業振興機構勤務(7年間)、2008年 関西学院大学商学部非常勤講師(2年間)、2009年 真野土地代表取締役(10年間)、2012年 神戸地域ビジョン委員長、2018年 神戸地域ビジョン委員会専門委員と、長年に亘り神戸と長田の活性化に取り組んでいる。

関連リンク

令和元年度 エイジレス・ライフ/エイジレス章受章者 (内閣府HP)

(企画部卒業生・基金課)