• 2024/02/27
  • 学術研究推進室URA、研究推進課
  • 受賞・採択

独立行政法人日本学術振興会の令和6年度研究拠点形成事業 (A. 先端拠点形成型)に、神戸大学バイオシグナル総合研究センターを拠点機関とした国際共同研究プロジェクトが採択されました。

研究課題名・研究代表者

<研究課題名>
生体膜の分子機構を理解し活用するための国際研究拠点形成

<研究代表者>
神戸大学バイオシグナル総合研究センター 森垣憲一教授

<研究期間>
令和6年~10年度

拠点機関

<相手国拠点機関>
・ カリフォルニア大学サンディエゴ校 (米国)
・ ジーゲン大学 (ドイツ)
・ リーズ大学 (英国)

<国内協力機関>
・ 岐阜大学
・ 大阪大学

<海外協力機関>
・ Weill Cornell Medical College (米国)

概要

<研究拠点形成事業とは>
地域における諸課題解決に資する研究課題について、我が国と世界各国の研究教育拠点機関をつなぐ持続的な協力関係を確立することにより、当該分野において世界的水準または地域における中核的な研究交流拠点の構築とともに、次世代の中核を担う若手研究者の育成を目的とした事業です。A.先端拠点形成型は、我が国において先端的かつ国際的に重要と認められるものが対象です。

<採択課題概要>
本研究交流は、生命現象の理解、医療の発展、エネルギー問題の解決などに寄与する「生体膜研究の国際研究拠点」の構築を目的としています。生体膜は脂質と膜タンパク質・糖鎖など多様な分子が集合して形成される超分子系であり、情報伝達、エネルギー変換など生命に重要な機能を司っています。膜内における分子分布や複合体形成が機能に本質的に重要でありながら、解析が困難であり充分には理解されていません。

神戸大学では固体基板表面に生体膜を微細加工技術で集積化して再現する「パターン化人工生体膜」という世界的にも類似研究のないオンリーワン技術が開発されてきました。また、「膜の形状制御に関わるタンパク質」や「脂質により活性化されるプロテインキナーゼC(PKC)」の研究など、生体膜に関して世界の最先端を走る研究実績を有します。本交流では、これらのユニークな独自技術を集結してこれまでに築かれてきた海外機関(カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国)、ジーゲン大学(ドイツ)、リーズ大学(英国))との連携を深化、発展させることで国際研究ネットワークを構築し、生体膜の分子機構を理解・応用する異分野融合国際研究拠点を形成します。生体膜の構造と機能を人工的に「再構成・造形・調節」することで、生体膜の基礎科学だけでなく医療・地球温暖化・食糧供給などグローバルで喫緊の課題に貢献する新しい技術体系を開発します。

(学術研究推進室URA、研究推進課)