独立行政法人日本学術振興会の令和5年度研究拠点形成事業 (B. アジア・アフリカ学術基盤形成型) に、神戸大学分子フォトサイエンス研究センターを拠点機関とした国際共同研究プロジェクトが採択されました。
研究課題名・研究代表者
- 研究課題名
- テラヘルツ分子科学アジア研究拠点
- 研究代表者
- 神戸大学分子フォトサイエンス研究センター 富永圭介教授
- 研究期間
- 令和5年~7年度
拠点機関
<相手国拠点機関>
- インド工科大学カンプール校 (インド)
- 国立台湾大学 (台湾)
- フィリピン大学ロスバニョス校 (フィリピン)
<国内協力機関>
- 福井大学
- 大学共同利用機関法人自然科学研究機構
- 静岡大学
<海外協力機関>
- フィリピン大学ディリマン校 (フィリピン)
- デ・ラサール大学 (フィリピン)
概要
研究拠点形成事業とは
地域における諸課題解決に資する研究課題について、我が国と世界各国の研究教育拠点機関をつなぐ持続的な協力関係を確立することにより、当該分野において世界的水準または地域における中核的な研究交流拠点の構築とともに、次世代の中核を担う若手研究者の育成を目的とした事業です。B. アジア・アフリカ学術基盤形成型は、アジア・アフリカ地域に特有、又は同地域で特に重要と認められる研究課題であり、かつ、我が国が重点的に研究することが有意義と認められるものが対象です。
採択課題概要
テラヘルツ波を用いた分子、物質の相互作用に関する研究を行う「テラヘルツ分子科学」の発展の中核を担ってきた神戸大分子フォトサイエンス研究センターが、我が国の拠点機関となり、基礎研究を精力的に行ってきた台湾・インドと、産業発展が急速に進み当該分野における応用研究のニーズと発展性が高いアジア諸国(フィリピン、中国、韓国、タイ、ベトナム)が一同に介した研究拠点をアジアに構築すること目的としています。テラヘルツ波を用いた科学技術は、大きな産業構造の変革と、急速な経済発展が進むアジア地域では特に、科学技術社会の形成と産業応用が期待されています。本課題において、「テラヘルツ分子科学」の基礎研究と産業応用を融合させ、アジア地域が当該分野をリードする研究を創出することを目指します。