神戸大学法学研究科・法学部は、5名の学部生を選抜し、2024年3月5日と6日に、ブルネル大学政治歴史学部で研究論文を発表する教育研究プロジェクトを行いました。法学部では、2015年から 、コロナ禍でのオンライン開催も含め、毎年このプロジェクトを実施しています。
5名の学生は、日本の世襲議員の行動分析、教育格差を定義する要因、新興国の援助動向、国連PKO 隊員による性犯罪の発生、選挙へのフェイクニュースの影響など、多岐にわたるトピックについて半年間研究を進めました。発表当日は、英語での報告と質疑応答を堂々と行い、ブルネル大学の教員や学生から貴重なフィードバックを多数いただきました。ブルネル大学の学生の皆さんも、自身のバックラウンドに根差す大変興味深い内容の報告をされました。
ブルネル大学政治歴史学部は、学術誌「Political Studies Review」(インパクトファクター:3.24、2020年時点)の拠点であり、政治学分野で定評のある研究を行っています。
マシュー・セルグマン教授とネヴィーン・アブドラ講師(ブルネル大学側の主催者)からは、「学生の研究の質は非常に高いもので、今後もこの学術交流を続けていきたいという」というコメントをいただきました。神戸大学側の主催者である藤村直史教授と松村尚子教授も、「学生たちの報告は国際的にも通用する質の高さであった。学部レベルでの学術交流は珍しく、学生の将来のキャリアに有益であるため、引き続き同様のプロジェクトを企画したい」という感想を述べています。
法学研究科・法学部は、さまざまなグローバル教育プログラムを推進しており、本プロジェクトはQ-MIS(Quantitative Methods for International Studies)の一部として実施されたものです。