本学工学部及び工学研究科出身で、「ネオジム磁石」を発明した佐川眞人氏(NDFEB株式会社代表取締役社長、大同特殊鋼株式会社顧問)が、「欧州発明家賞」と「中日文化賞」を受賞しました。
佐川眞人氏について
佐川眞人氏は、1962年に神戸大学工学部電気工学科に入学、1966年に神戸大学大学院工学研究科電気工学専攻に進学し、研究科共通講座で材料科学の研究を行いました。
本学で修士課程を修了後、東北大学大学院博士課程に進学して工学博士号を取得。1982年、プロテリアル(当時は住友特殊金属株式会社)在籍時に、ネオジムという元素とホウ素、鉄を組み合わせたネオジム磁石を開発しました。ネオジム磁石は形状加工が容易で強度も優れているため、現在ではEV(電気自動車)のモーターや携帯電話、風力発電など様々な分野で活用されています。
画像は欧州特許庁ウェブサイトより
欧州発明家賞について
欧州発明家賞は2006年に欧州特許庁によって創設され、技術や社会の発展に大きな貢献をした発明家に贈られます。産業、中小企業、研究、非ヨーロッパ国、功労賞の5部門があり、佐川眞人氏は非ヨーロッパ諸国部門に選出されました。
中日文化賞について
中日文化賞は1947年に日本国憲法の施行を記念して中日新聞社より創設されました。各分野で優れた業績を挙げ、文化の向上に寄与した中部地区に現住・出身の個人・団体、あるいは同地区を対象とした業績や貢献のある個人・団体に贈られます。佐川眞人氏が顧問を務める大同特殊鋼は愛知県に本社を持ち、また、同氏は名城大の名城大カーボンニュートラル研究推進機構シニアフェローも務めています。
欧州発明家賞 ウェブサイト:
https://www.epo.org/en/news-events/european-inventor-award/meet-the-finalists/masato-sagawa
中日文化賞 ウェブサイト: