「漫才を通した異文化交流」をテーマに、神戸大学の留学生と国際人間科学部の学部生10名がこのほど、吉本興業のお笑い芸人Koさんをオンラインで講師に招き、漫才パフォーマンスに挑戦しました。これは国際人間科学部が実施している国際共修「神戸大学グローバル・キャンパス・プログラム」の取り組みの一環で、漫才という日本文化を留学生に知ってもらう機会となったほか、留学生との異文化コミュニケーションの実践の場となりました。

 

Koさんは独立行政法人国際協力機構(JICA)の海外協力隊員などとしてセネガルで5年間活動した経験があります。日本に帰国後は吉本興業に入って、フランス人芸人とのコンビ活動を経て、日本語学校や大学などの留学生などを対象に、簡単な漫才作りを通じて、日本語や日本語会話を学ぶ体験型の授業を続けています。

 当日は、吉本興業の漫才イベントを映像で視聴した後、漫才の流れや作り方についてKoさんがサンプルを見せながら英語で説明しました。その後、日本人学生と留学生とでコンビを組み、コンビ名を考えた後、短い漫才を作り、全員の前で英語で披露しました。

中国人と日本人のコンビでは、「お疲れ様」という言葉を題材に、「疲れていないのに、なぜお疲れ様?」と疑問に思う留学生の戸惑いをユーモアたっぷりに表現。また他のグループは、中国語の発音(四声)の違いが分からず、どれも同じに聞こえる日本人学生の苦労する様子について実演しました。

最初はよそよそしかった学生たちも、漫才ネタ作る中で、出身国でのお笑い文化について紹介したり、留学生が日本語や日本文化で不思議に思うことなどについて語り合い、実りの多い異文化交流・理解の授業となりました。

(国際人間科学部)